お月見山行 〜蝶・常念〜

             2005.9.17晩発〜19

               綾美、松田、深谷、岡野(記) 

9月は3連休が2回もある。が、連休だからこそ、予定が入っちゃってる人もいて、結局前夜発1泊2日で行けるお山を探し、蝶・常念となる。上高地へな何度か行ったけど、蝶・常念とも今回初。三股から入るとクルンと1周できるいいコースなのだが、1泊2日とすると、どっちから先に回っても2日目の行程が10時間強になってしまう。しかし、まぁ、まだそんなに寒くなってないし、荷物も軽いから、とココに決定。田上京ちゃんに蝶・常念行く、と話すと「山やなくて丘やで。何で行くの?」と返ってきた。そーか、丘なんや。ま、いっか、メインはお月見やし。

出発日に1日時間があるとゆっくり準備ができる。パンを焼いて洗濯してエグザスへ行って、食料買出しに行って。のんびりしすぎて最後はやっぱりばたばたと荷物を詰める。

交代で運転して三股到着。車はかなり多く、駐車場より随分下にまで停められている。戻らなくっちゃいけないかも、と思いつつ駐車場につくと、ラッキーな事に帰った車の場所がたまたま空いている。明日は中秋の名月だけあってとてもきれいで明るいお月様でヘッドランプがいらないほどだった。駐車場にはトイレも水場もあり。5時間強歩くだけだからゆっくり出発でもいーね、と2時ごろ就寝。ところがこの駐車場、夜中にやってくる人の多いこと多いこと。エンジン音や話し声でなかなか寝付けない。

翌朝、いまいちすっきりしないお天気。秋晴れの稜線歩きを楽しみにしてきたのに、ちょっと違う。暑いには暑いんだけど、真夏のような暑さはなくなり随分歩きやすい。このコース、目印になるようなものはないのか、地図で見ると登り4時間50分、下り2時間50分との表示。幅の広い歩きやすい登山道で、蝶沢と登山道が平行してるのでかなり長い間沢の音が聞こえていた。

休憩を短く(普通に?)切り上げのもあってかお昼過ぎにはテン場到着。テン場代は一人500円、電気も点くきれいなトイレあり。水は1L 150円ナリ。みなさんビールで乾杯して、のんびりテントを立てると一斉にテントの周りを囲むようにしてお昼寝スタート。日焼けする、と思いながらも眠くてもう動けない。気持ちよ〜く眠り目が覚めてもまだ2時過ぎ。今度はテントに入りまた昼寝。あぁ幸せ!3時過ぎから今回の山行のメインイベント?お月見団子作成に取り掛かる。あやみさんが白玉粉と餡子を持ってきてくれたのだ。さすがにこの手でお団子をこねるのは憚られるので、ウエットティッシュで手を拭き団子を丸める。最初は素直に丸いお団子を作っていたが丸めるだけでは面白くない?のでウサギが登場。そのうち粘土遊びに変わってしまい、ネズミやフランスパン、ナメクジまで。誰が食べるんだ?

外へ出るといまいちすっきりとはしないのだが、それでも明神から前穂、奥穂、北穂、槍がすーっと見渡せる。涸沢や屏風も見渡せる。9月とはいえそこは2700m。だんだん寒くなってきたのでフリースにカッパを着込んで景色を楽しんだ。

クリームシチューを食べ、お団子を持って外へ出る。ハイマツの影になる風のあたらないところでゆっくりお月見。見事なまん丸お月様で昨日に引き続きヘッドランプは不要。星もほんのちょっとしか見えない。こんなにゆったりお月様眺めるなんて久しぶり。

明日は10時間歩く予定なので3時起き。8時にはシュラフに入る。夜中にトイレに行きたくなって目が覚める。時計を見るとガーンまだ11時。仕方がないので外へ出ると影ができるほどの明るさ。風もない穏やかな夜なのでちょっとその辺を散歩することにする。テン場から少し離れた瞑想ノ丘に行ってしばらく月を眺めてるといつの間にやら小屋から5〜6人の人が出て同じように月や山を眺めてる。昨夜は風が強くて月を眺める気分になんてならなかったそうである。お昼寝がたたってちっとも眠くないので1時間ほどお月見。穂高や槍もすっきりきれいに見えている。明日は爽やかな稜線歩きが楽しめそう!

と翌朝。なぜかパラパラ雨の音。考えてても仕方ないので出発準備。ほんと最近、カッパがヘビーローテーション。雨は上がるがガスが出て槍は見えない。稜線の風は涼しくて心地いい。あまり山頂っぽくない蝶ヶ岳山頂を越え、離れて見ると確かに槍に見える蝶槍を越えどんどん歩く。常念へ登りはゴロゴロ岩の上でまるで沢歩きをしているような気分になる。振り返ると歩いてきた蝶ヶ岳ヒュッテや蝶槍、ずっと向こうに富士山も見える。上高地方面を見下ろすと横尾への川沿いの道も見える。知っているところ、行ったことあるところが見えるのはなんだか嬉しい。

常念の山頂は大きな岩の隙間?に祠がある。あまりに岩ばかりなのでちょっと過ぎた辺りで大休止。ココから4時間半の下り。1600下るのかと思うと気が滅入る。ま、帰らないわけにはいかないんだけど。途中3回位こけてようやく蝶・常念分岐近くの沢まで辿り着く。いつも以上に膝が痛くてくたくた。もう少しで駐車場と思っても歩き出す気になれない。しばらくして出発すると、ほんとにすぐ駐車場。なーんだ、もうこんなとこまできてたのか。8時間ほどで下山できた。

近くの温泉(もう名前は忘れた。蝶ヶ岳ヒュッテで割引券を貰った)へ行き、その後食事へ。以前穂高へ来たときよく行っていた「十字路」へ行こう、と松田氏の強い希望があり、行けるかどうかわからんなぁ、と言いつつ行けてしまう。そー言えば山の会に入って初めて行った夏合宿の帰りもここへ来たなぁ、となんだか懐かしく思い出される。

帰りは4人で1時間交代で運転。9時には自宅に着いた。

爽やかな稜線歩きは叶わなかったけど、あんなにゆっくりお月様を眺めたのは多分始めて。大満足の2日間でまた来年もぜひお月見山に行きたいと思った。