2002夏山合宿 その1

夏山合宿報告書〜中央アルプス縦走〜

記:渡辺綾美

日程 2002年8月14日〜17日

山域 中央アルプス縦走 越百山〜宝剣岳

メンバー 渡辺(リーダー)、小山田、岡野、山本、大橋、奥村、藤岡、田上京

木曽殿越からの空木岳(写真:古川)

 初めて登ったアルプスは、中学生の時に父に連れられていった中央アルプスの南駒ヶ岳、山を楽しいと思った始まり。そのころから、中央アルプスを縦走してみたいとずっとどこかで思っていた気がする。ほんとうは冬がいい。冬に行ってみたいなら、夏を登っておかなければならない。そうだ夏合宿にしてしまおう。

 なんていう、リーダーの勝手な希望で合宿の行き先を決めてしまったが、ほとんど個人山行が中心の会の活動で、合宿は多くの人が参加できるものにしたいと思い、縦走出来る場所を探していたのもほんと。

 縦走なら、結構みんな参加してくれるだろうと思っていたけど、あけてびっくり 12人も来るという。(春なんて2人だけだった)おまけに下は7歳、上は64歳というすごい年齢差!。

そこまで人がいると、日程の都合がつかなかったり、膝の悪い人がいたり、体力の差が激しかったり、色々調整が難しい、ふーむ。

 適当に選んだつもりだったけど、なかなか中央アルプスは、このような無理難題もかなえてくれる良い山だと地図を眺めて気がついた。

 膝痛持ちには下山が地獄、ということで下山ルートは千畳平のロープーウェイを使用する。(山を舐めてると叱る人もいるでしょうが・・・)必然的に登山開始は、越百山から。全行程を3泊4日としてゆったり山行にした。昼ごろには、その日の行程が終了できるようにしておけば、どんなにゆっくり歩いても大丈夫だろう。 

そして、2泊3日しか参加できない人は、空木岳までとして、池山尾根を下山。都合のいいことに3泊4日組と同じところに降りてこれるので、車問題が少し楽になる。

 それでも、リーダーの不安は尽きない・・・。2週間前、いろんな事故を想定して頭の中でシミュレーションを繰り返す。1週間前、だんだんシミュレーションもこなれてきて腹が据わり始める。何とかなるし、何とかするしかないじゃないかいなっと!

 出発寸前メンバーがぐっと減り始めた。竹村、高村、広部親子の欠席表明。結局8人での山行となった。

8月14日

八日市市役所19:00→八日市IC→駒ヶ根IC→菅の台バスセンター→タクシー→中小川避難小屋1:30頃

この日はまったくついてなかった。名神全線交通渋滞、通常3時間のところを5時間近くかっかた事に始まり、菅の台からタクシーでようやく小屋に着き、2時間前に小屋へ到着していた山本、奥村、岡野、田上組と合流できてほっとしたのもつかの間、山本さんの靴が、私たちの方の車に置き忘れていたことが判明した!ここは携帯が通じないだってぇ〜じゃぁ、タクシー呼べるとこまで歩いていって靴取ってくるしか無いじゃあないですか・・・山本さんがんばってね。出発した山本さんを見送って寝袋に入った瞬間、あーっと山本さんに私たちの車をどこに置いたか言ってないよー(>_<)

仕方なく、暗闇を走り出す。走っても走っても追いつかない。暗い夜道細い林道を走り続け20分ようやく携帯が通じた。山本さんに車の位置を告げ、来た道を引き返すこと40分。一瞬のボケが手痛い仕打ちとなって襲いかかる・・・。ウオー、私の睡眠時間はいずこ???

8月15日

中小川避難小屋7:00→超百山山頂→超百山小屋 泊

 山本さんは、朝5:30に戻ってきた。それを合図に全員起きて準備を始める。歩きはじめは曇りだったけど、乙女の滝を超えたあたりから結構降ってきた。石が滑る。

 今回の山行で、日本アルプスデビューが二人!藤岡さんと大橋君。二人を他のメンバーの間に挟み込みゆっくり進んだ。

このコースは、確かに初心者だけではしんどいかもしれないけど、非常に変化のある良いコースだと思った。2本ある滝は十分見応えがあるし、急な梯子や岩場もあって楽しい。道に迷うこともなく山頂まで行ける。

8月16日

超百山小屋発5:50→超百山山頂→仙崖嶺→南駒ヶ岳→空木岳12:00→空木岳避難小屋

 この日のハイライトはなんといっても、超百山の雲海だろう。昨日の雨が嘘のようにあがって快晴の爽やかな朝!小屋から30分で山頂につき、十分に雲海とアルプスの眺望を堪能した。残念なことに10時頃には山をガスが包み込み、景色は全く見えなくなってしまったが空木岳に到着したときに、アルプスデビューの二人が「すげー」「かんどー」と大喜びしてたのがとてもうれしかった。もちろん私もとてもうれしかったけど、期待してた景色が見れなくて残念。

 小屋に着いてもまだ2時だ、夜は長いぞさあ宴会!今日が全員そろった最後の夜なので昼間から大宴会をすることになった。「よしっ飲むか」といってザックを開いた小山田さんの鞄の中から出るわでるわ、ビールのみならず、焼き肉、お煮染め、サラダにカニかま、「おいっまだあるから食えよ」と、涼しげな顔。いやはや、山男でござる。

8月17日

空木岳避難小屋4:50→空木岳5:20→極楽平12:00→千畳敷12:25→宝剣岳→千畳敷15:00

前夜の空は、赤い夕日に高い積乱雲、雲の中を雷が光り続けていた。気象情報では18日最終日は台風が接近し大雨になると言っていた。そこで、朝早く暗いうちに動き出し、2日分の行程を縮めて2泊3日で帰ってしまおうと決めた。

空木岳からの木曽駒ヶ岳(写真:古川)

 田上、藤岡、奥村は当初の予定通り、小屋から直接下山して池山尾根を下山。残りのメンバーも、当初の予定通り空木岳山頂を目指す。ただし、昨日までと違って休憩を短く、歩く速度は速く・・・。たくさんの登りとたくさんの下り、初めての大橋君は少しばてていたけどしっかり着いてきた。途中少し岩場がある。クライミングしてる私達にはなんて事無いけど、初心者は怖いみたいだった。とはいえ慎重に行けばなんてことはない。あー、でも私もばててきた。あーしんどい。

 それでも、濁沢大峰手前の小ピークで見えた自分の歩いてきた道のり、中央アルプス稜線の連なりは何ともいえない感動を与えてくれた。「すごいね、こんなに歩いてきたんだよ、あぁ綺麗だ・・・」

 千畳敷は、ものすごい人で、ロープーウェイは2時間半待ち。その間に空身で宝剣岳を登りに行って来た。以外に長い急斜面でしんどかったけど、頂上の記念写真がおもしろかった。

東川岳より熊沢岳と西熊沢の壁(写真:古川)



費用:

タクシー(菅の台バスセンター中小川避難小屋)8,400 円

駐車場料金(普通乗用車) : 400 円/日

ロープウエイ : 1,180 円

バス(しらび平〜菅の台) : 800 円

中小川避難小屋 : 無料

超百山小屋(素泊) : 2,000 円/

空木岳避難小屋(素泊) : 600 円/


2002夏山合宿 その2

夏山合宿(めざせワンピース!)報告

報告者 大橋 康一

8月14日

 ついにこの日がやってきた。男は、ブランデーを口に含み旅道具を整えゆっくりと家を後にした・・。っと小説のイメージはこんな感じだったが、現実はぜんぜん違った。昼寝して起きたらもう夕方だったので急いで荷物を積み込み、集合場所に走った。夕飯は、運転中にかきこんだ。そして、出発(松田さんの暖かい見送り付き)。運転は、しぶい2枚目俳優小山田さんと大学の先輩にそっくりな綾美さんである。僕と藤岡さんは、後ろで爆睡してしまいました。行きの高速の掲示板は真っ赤。でも花火は見えたし楽しい(ほとんど寝てたけど・・)ドライブでした。

 着いたのは、12時くれーだったけ。綾美さんが山小屋につくなり八日市山の会おるかーっと叫んでいたのがとても印象的であった。後で聞いたがその後山本さんと綾美さんは、夜道を駆け巡り大変だったらしい。僕は、その後初めて山小屋で寝た。枕の選択は重要だと感じた。何回か枕から頭が落ちた。その夜僕の寝ていた付近から痛てー痛てーと声がきこえていたらしい。

8月15日

 翌朝の目覚めはさわやかであった。昔から寝るのはどこでも寝れた。近くの小川で顔洗った。冷たくて気持ちよかった。そしてついに頂上を目指し出発した。初日はほとんど森の中だった。登りが多くきつかったが、滝とかいろんなもんが見えた。途中雨が降った。皆ようようとゴワッテックスを着ていた。出発前に奥村さんからカッパはえーカッパ!っていう値段やけど絶対いるでと言われていた。たしかにゴワテックス、やるなと思った。山男山本さんの体からは、白い蒸気がのぼっていた(靴からも)。えいやえいやっと登り、初日の目的地の山小屋に着いた。雨でびしょびしょやったのですぐに衣服を乾かした。ユニクロのドライシャツもさすがに限界やったらしい。その後、おやつを食べたり、ビールを飲んだりした。小山田さんのバックの中はほとんど酒かつまみやった。兄貴といっぺん呼んでみたい。チップスターはすぐに売れた。今回、どんだけもっていたいいかわからなかったのでいろいろ持っていったが、その中でもアメは3袋もいらんかった。みんなに「ありえねー」と言われた。その後田上さんが「山生活はコチョコチョができるかどうかや」といっていた。確かにこれは下界ではちょっとできへんことやと思う。その後彼女はコッヘルの中にいろいろとものをしまっていた。さすがパッキングの女王である。夜は早くそして爆睡した(枕は水入りペットボトルにした)。岡野さんは、眠れないからメールをやるといっていた。「山からメールがもし来たらうれしいもん!!」だと思う。今度やってみよう。

8月16日

 翌日は、太陽も機嫌よく快晴だった。稜線に出ると、「会えたっす雲海。」「きてよかったっす雲海。」初めて雲海に出会った。ありえへんを連発してた気がする。すげーぜ雲海。また来ます。

空木岳から池山尾根、右は空木平(写真:古川)

雲海を背に進む稜線歩きは最高だった。カロリーメートがうまかった。山で食うとなんでもうまかったなー。苦節5時間空木岳に着いた。着いたらすげーうれしかった。感動した。きっと小泉首相も山に登ったら貴乃花にこう言うであろう。久々に、目標立ててそこにたどり着いた。そんな感じだった。空木からは、ときどき雲の切れ間から湖や街が見えた。そんな中不思議なことに気が付いた。携帯電話で電話してるー!。ありえねーって光景が広がっていた。ここって確か3000Mやったやんな?自分に聞いてみた。3000M である。聞くところによると電波が跳ね返って通じるらしい。今度のぼったら友達に電話して、自慢してみよう。 (空木岳2864.2m)。

空木の山小屋では、すばらしいものが待っていた。宴である。出るわ出るわ。酒や食料が飛び交っていた。やっぱり小山田兄貴のザックは酒とつまみだらけだった。夕方、外に出るときれいな夕焼けと雷がみえた。天国と地獄であったがどうやらこっちは天国やったらしい。そして寝た。

檜尾岳より南ア展望と檜尾尾根、中央右に富士山(写真:古川)8月17日

 朝起きて、ヘッドランプでごそごそしていると、藤岡さんがすごいのが見えるよというのでいってみると例のごとくありえへんものに出会った。北の牧場でみた星もすごかったが山上の星空もすごかった。その後、田上さん、藤岡さん、奥村さんは下山した。さみしかったが、出発した。この日も快晴とはいかないまでもいい天気だった。稜線歩きは、今日も最高であった。もくもくと歩いた。途中、アメがよく売れた。やっぱり必要だと思いつつちょっと多かったかなとも思う。その後、ケーブルカー乗り場に着いた。人がわらわらと居た。なんか大阪に帰った気分だった。3時間待ちだったのでその間に宝剣岳にのぼった。山の名前は、変な名前が多い。宗教だかなんだか知らんが、極楽とか地獄とか逝ってしまいそうな名前が多い。宝剣岳の上に立ち今回の合宿は終わった。山を降りてのフロは気持ちよかった。楽しいことばかりでいっぱいいっぱいの合宿でした。初心者のふがいない僕をサポートしてくださり、またこんなに楽しい目にあわせてくれた綾美さん、岡野さん、小山田さん、山本さん、奥村さん、田上さん、藤岡さん、そして装備を貸してくださった園田さんどうもありがとうございました。またアメ持っていきますんで山行きたいです。

終わり。