期間 : 4月28日(金)夜 〜 30日(日)
目的 : 登山
メンバー : 古川(L)、瀬野
記録:瀬野(編集:古川)
4月28日
ひさしぶりの山歩きになった。季節は春である。新緑が眩しいだろうと予想しながら、パッキングに取り組んでいた。
古川さんを拾って、一路奥香肌峡へ。連休の始まりだけあって車は多い。伊勢道経由で松坂からR166を通り飯高町から奥香肌峡に入る。ホテルスメールの看板を目印に車をすすめ、蓮ダムをこえてから宮ノ谷林道に入る。明かりが全くないので、けっこう運転に気を使う。そうこうする内に林道終点に到着した。先客がいた。静かにテントを張り、早々に寝た。
明け方はけっこう冷え込み、寒さで目がさめた。周りは野鳥の朝のさえずりでうるさいくらいだ。私は気がつかなかったが朝4時ぐらいに到着した人がいたようで、古川さんはうるさくて目がさめてしまったようだ。
朝飯もそこそこに、登りはじめる。最近整備されたようでとても歩きやすいハイキング道である。鉄の桟橋や階段が要所要所にかけてあり、拍子抜けする。しばらく行くと犬飛びに着いた。のぞきに行くと完全な廊下になっている。古川さんの声が変わった。「これは遡行せにゃあかん。」今度ぜひいきましょう。
犬飛びからはほとんど水平道で、のんびりと新緑を眺めながら水越谷出合いについた。至る所に龍舌と呼ばれる山菜(イワタバコ)がある。今日の晩飯は山菜の天婦羅だア。場所を確認しながら、帰りに採取することにする。沢ぞいのしっかりした道を進むと、やがて滝の音が聞こえてきた。高滝である。
高滝の滝つぼはうまっていた。凄い風が吹いてくる。50mぐらいはありそうなりっぱな滝。しばらく眺めていた。いつまでも飽きがこない。その場を立ち去るのが惜しいくらいである。
高滝を高巻いてこえる道が右手に着いていた。一気に高度をあげて滝とほぼ同じ高さまで登り、高度感抜群の細い険しい道を慎重に進む。ホッと一息着くと今度は猫滝が見えてきた。落差は15mぐらいで深いつぼがある。高滝と猫滝は二段の滝のように思われた。そうこうして進んでゆくと林の向こう側に斜瀑が認められた。そろそろ奥の出合いである。
奥の出合いはテントサイトに最適の落ち着いたところだった。そこで大休憩をとってこれからの尾根の急登に備えた。ここでも山菜探しに古川さんは余念がない。フキやらアザミを見つけて、よしよし、とうなずいていらっしゃる。
急登は覚悟していたものの、あまりに過激である。はじめはよかったのだが、そのうちに10分歩いては一息入れないと辛くなってきた。高度計で確認しながらあと200m、あと100mとじわじわ登っていく。やがて木がまばらになって、20cmぐらいの笹原になった。山頂は近い。視界が広がり、気分も楽になる。なんと行っても開放的な笹原歩きが気持ちいい。そうこうしている内に池木屋山の山頂に着いた。
山頂で記念写真を写した後、昼御飯には早かったので稜線を北へ辿り、 霧降山まで足をのばす。稜線は笹原の気持ちいい道で、快調に飛ばして1時間程で霧降山に着いた。東側の展望が良く景色を眺めながら、ぼんやりしていた。ほどなく引き返して池木屋山の山頂直下の池の跡の水たまり近くでお昼御飯にした。座ろうと思ったところが鹿の糞だらけで、まいった。まあ乾燥してるし、気にしないで少なそうなところに座ろう。お腹も膨れたのでお昼寝タイム。暖かい日ざしの中で30分程ぐっすり眠った。至福のひとときである。
下りにかかる。奥の出合いまではひざが笑い出しそうになるのをこらえながら慎重に下る。途中、タムシバやサツキの花の写真を撮った。シャクナゲはまだ咲いていなかった。季節はちょっとゆっくりしているようだ。
滝の高巻を下ると沢筋の山菜を採りながらのんびりと歩いた。ほとんど水平道でのんびりとしたハイキングだった。ぶらぶらしているうちに駐車場に戻っていた。明るい斜面でたらの芽を探したが、ほとんど採られた後で、3つしか手に入れることができなかったのは残念だ。
急いで温泉に入りに行って、次に店でテンプラの用意と食料の買い出しをした。明日予定している登山口に移動して、早速テンプラの用意をした。とれたての山菜のテンプラは美味しかった。
天気を気にしながら目覚めた。サイト場から少し林道を下って桧塚登山口に着く。植林の中をつづら折りに登ってゆく。けっこう快適な登りである。やがて植林が終わるとほとんど立ち木のない笹原に飛び出した。昨日眺めた笹原を今、歩いていた。あまりに気分が良いので我々のパーティーだけの独り占めは申し訳ない気がしてくる。
快調に飛ばして、桧塚に着く。
桧塚奥峰と桧塚は兄弟のように稜線で結ばれていた。奥峰まで笹原の気持ちのいい道を歩く。古川さんは恩田さんとヌタハラ谷を遡行した時の話をしてくれた。「結局思い出になってしまったなあ。」いろいろな所に恩田さんの足跡がある。
やがて緩やかな開けた尾根になり、ブナの林の中を進んでいた。春先のまだかたいつぼみしかつけていない木々の間をすり抜けてゆく。そのうちにだらだらとした登りに変わり、明神岳へと着く。桧塚の尾根が明神岳で交わり、そこからはほとんど水平の稜線になった。黙々と稜線を歩いていると何となく、どこか懐かしい所へと続いているような気がしてならない。
少し下りにかかると、三塚分岐に着いた。もうすぐそこは明神平の笹原である。雪の多い年なら、山スキーにでもやってこようかと言う気分にさせてくれるいい斜面である。ハイカーがけっこう登っていて親しみやすい所であることが分かる。
明神平から国見山を目指す。北の尾根を急登し、水無山方面へと足をのばすと明神平が箱庭のように見えた。騙しピークを3つ程過ぎると、国見山の山頂に着いた。大休憩をとりながら、古川さんは無線を聞きながら、山から飛ばしている人を探している。そうこうするうちに比良で飛ばしている人の話をひとしきり聞いて、下りに向かった。
明神平でお昼にして、奥山谷を下る。この道は昨年、古川さんが木屋谷川を遡行して下山路として使ったそうでその時のことを話してくれた。 むーん。楽しそうな話ですねえ。今度つれていって下さい。谷筋をさける形で道は高巻いていてときどき崩れた感じの道になっている。谷をおりた方が早い!(古川氏談)けっこう深い長い谷でえんえんと道が続く。いいかげん飽きたなあと思ったら、ワサビ谷の出合いに着いた。お土産にワサビを探したが全くワサビらしき物はない。山人を欺いているのか?昔はあったんでしょうねえと言うことになって、諦めがついた。
すぐに車をとめている所にまで戻ってきた。2日間の山旅の疲れと汚れを落とすためにホテルスメールの温泉には行ってゆっくりする。ああ、とろけそうだなあ。スッキリした後で一路滋賀に向かう。
アプローチ:
伊勢自動車道・関IC → 松坂IC → R166・飯高町犬飼 → 奥香肌峡 → 宮ノ谷林道終点
コース:
△池木屋山(4/29)
宮ノ谷林道終点(6:00) → (7:00)水越谷出合(7:10) → 高滝 → (8:10)奥の出合 → (9:40)池木屋山(10:10)→ (10:30)霧降山(11:30) → (11:50)池(12:40) → 池木屋山 → (13:25)奥の出合(13:45) → 高滝 → (14:40)水越谷出合 → (15:10)林道終点
△桧塚〜国見山(4/30)
千秋林道・桧塚登山口(6:40) → (8:10)千秋峰 → (8:15)桧塚(8:35) → (9:30)明神岳 → 三ッ塚 → (10:00)明神平 → (10:35)国見山(11:00) → (11:25)明神平(12:30) → 奥山谷 → 本谷出合 → (13:45)作業小屋(14:15) → ワサビ谷 → (14:45)千秋林道