北山川支流・小谷川本谷(奈良県・大峰)


      
  遡行日	:'1999年6月19日(土)〜20日(日) 2万5千図:釈迦ヶ岳 
  メンバー	:村林(L)、古川(SL)、佐々木、恩田、渡辺、加藤、和田
  記録  	:  
        									(記:渡辺 編集:古川)
	   −6月18日 雨
		 錫杖へ行くつもりだったが、延期となったため急遽、沢登りの方に参加させてもらった。
		八日市山の会の活動は近頃非常に活発化していて(季節的なもんもあるが)、ひとつの山行計画がポシ
		ャッテも別の計画に参加させてもらえる。コウモリ谷(フリー)に行ったグループもあったが、夏合宿で
		計画されている上ノ廊下へ行きたかったので、沢登りにした。
		 雨,雨が降る中、R169をひた走り大峰を目指す。道の駅で泊まろうか、どこで泊まろうかさんざ
		ん迷ったあげく、上多古林道途中の空き地でテントを張った。

	   −6月19日 曇り時々雨	
		 朝目覚めたら、やっぱり雨だった。でも、10時をすぎた頃、雨が上がった。気温も上がってきた。
		-------こんな日は蛭が多い、今日は絶好の蛭日よりだ・・・。とたんに沢へ行きたくなくなったが、全身
		に虫除けスプレーをあびて一応の厄除けをして、蛭なんていないと自分に暗示をかける。
 		 この時点で、リーダー村林氏、古川氏の判断により予定していた白川叉・奥剣叉谷はあきらめて小谷川
		へ変更する。小谷川林道へと向かった。小谷川は、林道沿いに流れておりいつでも遡行が中断できるから
		らしい。
		 一応雨は上がっているものの、谷の中は薄暗く寒い。新人加藤君は長袖シャツの必要性を誰にも教えて
		もらえず、Tシャツ一枚でビショヌレになってぶるぶる震えていた。
		 谷の雰囲気はこぢんまりしているが要所要所に小滝が点在していて退屈することがない。しかし、水量
		が増しているせいで、普段なら行けそうな滝も高巻きすることが多くなり少々残念な気がした。
		 この日最後の滝登り、(だったかな?滝が多すぎて忘れた)2段になっていて美しい。では、私が・・・。
		と言うことで真っ先に登る。左岸から取りつき、3mほどでテラス。さて、その次の段がおもしろい、
		大岩の右を攀じれば濡れずにすむが、左から行けば滝の裏側を抜けられるではないか!寒さよりも面白さ!
		びしょぬれ覚悟で滝の下へ潜り込む。流水の轟音に包まれて、水のカーテンをくぐり抜ける。水の冷たさ
		と、面白さで、「うひょーー」ってかんじ。全員が水の洗礼を受けて、みそぎ完了。
		 この日は、2時頃遡行を終え、小谷川林道脇にテントを張って焼肉大宴会となった。



7mの滝上段をくぐり抜ける1日目最後の小滝
7m二段の滝上二条の滝
最初の小滝


		 
	   −6月20日 晴れ
		 朝、4時半目覚める。昨夜は酔いつぶれて早々に寝てしまった。しかし、テントの中は誰もいない。
		"なんで誰も起こしてくれないの〜?"と思ってテントから顔を出したら、「オー、綾美ちゃん起きたか、
		でもみんなこれから寝るねん。」――――。なんたることだ、結局谷へ入れたのは11時だった。
		 昨日の続きを遡行する。出発が遅れたせいもあってか、天気がいいせいか快調にとばしてゆく。濡れる
		こともまったく気にならず、わざわざ泳いだりシャワークライミングー♪と滝の中に突っ込んだりして楽
		しみながら登っていった。
		 面白かったのは、谷が90度以上曲がっている個所があったこと。ずっと谷を詰めていると、突然正面
		にガレ場が現れて谷が終了している。おかしいなと思って登り詰めると、右手の壁に斜滝の水路が現われ
		が現れた。一枚の岩盤を削った水路にすごい勢いで水が流れ突然方向を変えて突き進む。私たちも向きを
		変え流れに沿って斜滝を攀じ登っていった。
		 たくさんの滝を越えて進む沢登り。次々と現れる滝はいろいろな顔をもっていてとても綺麗だ。薄暗く
		冷気漂う深淵や、思わず泳ぎたくなるほどの廊下、苔でツルツルの滝、滑り台のナメ滝。昨年から始めた
		沢登りにすっかりはまってしまいそうな気がする。



スラブ・ナメ滝
下二条の滝
ねじれ滝



ミニゴルジュを泳ぐ斜瀑を登る
4mの滝8m斜瀑




  DATA : 	行動時間=1日目3時間、2日目6時間。
  		林道がかなり上まで平行して走っているので途中で遡行を打切る事が可能。
		沢を詰めて尾根に出た後は、踏跡を南に辿れば下から上がってくる林道と出合うのでこれを下る。
		天場は林道脇の駐車スペースを利用すると快適。
		沢下部は蛭が生息しているので要注意(1日目に2匹GET)。
		当遡行は、「紀峰山の会」宮田俊英さんの記録を参考に行動しました。