(指定様式3)

(社)日本青年会議所近畿地区

滋賀ブロック協議会

褒 賞 申 請 概 要 書

T.総括事項

  1.JC設立年度    1971年

2.正会員数 66名[H15.5.1.現在]

  3.委員会数   12 委員会(常設6 特別6)

  4.申請事業の名称:      きて みて かんじてNPO

  5.申請事業の主催団体名: 社団法人 守山青年会議所

       主な協力団体名: 守山市、市内NPO団体、

           共催等: なし

事業責任者役職・氏名: 間宮 良仁  社団法人守山青年会議所 まちづくり委員会委員長

協 賛: なし

           後 援: 守山市

           その他: 守山市内公共施設  ・守山市視聴覚ライブラリー ・守山商工会議所・ 淡海ネットワークセンター(阿部氏)守山市社会福祉協議会

                

  6.事業対象者

守山市民全員  

  7.企画から開催までの流れ[フローチャートや実施までのスケジュール]2001年度中<BR>

      委員会勉強会およびNPOに関する情報収集<BR>

          2002年  1〜3月  市内NPOの調査・アンケートおよび集計

            3月     守山市ボランティア連絡協議会へ講師として出席。

NPOについての講演)

                  4月    メンバー向け「まちづくりとNPO」について意識と知識を深めるための対内事業開催

                  5月〜   1.守山夏祭り実行委員会への参画

                        2.NPOへファイル配布および事業PR

                        3.守山市ふれあい出前講座での市職員との合併勉強会

                  7月〜   1.参加NPOとの打ち合わせ

                        2.広報活動(ビラの配布、DM発送、地域メディア)

                        3.公共施設へのファイル設置

                  8月    事業開催

                 11月   1.報告書作成(LOM用)

                       2.守山市職員NPO研修でのNPO調査報告 

  8.事業収支(概算でも結構です。)

〈収入の部〉      まちづくり事業費   \175,000

〈支出の部〉      NPOファイル      \12,498

               ファーストステージ    \71,250

                 カンドステージ    \79,035

                余剰金         \12,667

                 合計         \175,000  

  9.申請事業の開催時期

 2003年08月04日〜12月31日

 10.申請事業の主たる開催場所

    ・ファーストステージ もりやま夏祭り会場 (中山道会場)

       ・セカンドステージ  守山商工会議所 2階大会議室

 11.本事業の総予算

175,000円 

 12.地域の構造と問題点

   @人口の推移:1999年 65,553人/2000年 66,344人

          2001年 67,216人/2002年 69,176人

   A地域の特色

 私たちのまち守山は明治時代、廃藩置県や区制、群制の実施など行政区画の変遷をへた後、明治22年の市制町村制施行によって、守山・物部・小津・玉津・河西・速野・中洲の7カ村となり守山村は同37年に町制を施行し、同45年に東海道本線守山駅が設置された物部村と長い論議の末、昭和16年に合併。さらに同30年、守山町と小津・玉津・河西・速野の4カ村が、また同32年に中洲村の大部分が合併して現在の市域が形成され、同45年、守山市となりました。 弥生時代の集落跡など多くの変化を経験してきたまちと考えられます。

   B地域の問題点

 近年、財政問題、高齢化問題、環境問題等、守山市だけでは解決できない問題も発生しており合併議論が急展開を見せています。その中で主役であるはずの一般市民がこのまちづくり活動に参加する術を知らないという現実があり、もっと簡単に積極的にまちづくりに関れるシステムづくりが急務だと考えられています。    そういう流れの中、市民の自主的活動であるNPOに 注目がされていますが、守山市ではその活動を把握している機関や部署が無く、市民にも知られずばらばらの活動をしているという問題があります

   C地域の将来展望

 今後、市民が主導権を持ってまちづくりを考えていく上で、またその窓口としてNPOは重要な役目を果たしていくことになるでしょう、その時を前に今から行政は各NPOの実状を把握して、有益な活動をしている団体がその活動を続けられる助成のシステムを考えるべきであり、各NPOはそれぞれの活動を尊重し、把握してもっと協力し多くの市民を巻き込んだ活動に取り組むべきだと考えます。 

U.申請事業内容

1.目的(申請事業の生まれた背景について)

 当青年会議所の長期活動指針においては「市民ひとり一人が自分たちのまちは自分たちで創る」という自立した市民の姿勢を謳っています。そこでNPO活動を通して、市民の社会参画を促し、市民・NPO・行政が連携して、まちづくりを展開できることを目的とします。

 

  2.企画性(事業対象者の決め方、スローガンやテーマについて)

     まちづくり事業 「きて みて かんじて NPO」

  第一部 ファーストステージ  守山市民の約半数に当たる3万人が来場する、もりやま夏祭り「フェスタMYOUREN2002」の中で、NPOブースを設け、祭りの来場者に実演や体験などを通して、楽しくNPOの活動と接してもらえるよう「きて みて さわって NPO」と題して開催。

 第二部 セカンドステージ   ファーストステージでのアンケート回答者、NPO、行政、郷土(LOMの広報誌)返信者など対象者として、参加者を募集。一部のより広く、より楽しくとは対照的により深く、より真剣にNPO活動を通したまちづくりを考えられるよう「きて みて しゃべって NPO」と題して開催。

 

  3.実行性

     具体的な展開方法

 守山市内では多くのNPOが活動をされていましたが、我々青年会議所も含め、それぞれの活動やその目的などをほとんど知らない現状の中で、まず直接お会いして話をすることが第一歩であると考えました。こちらの主旨に賛同していただけた約80団体の代表の方と直接お会いし、活動調査、アンケートを行ないました。この調査を元に市内の団体の活動が一目でわかる資料として「守山NPOファイル」を作成すると共に、アンケート結果からNPOの抱える問題点を改めて浮き彫りにしました。NPOと行政は補助金や施設の利用などから比較的近い関係であることから、主に市民・NPOの結びつきを深めるためのコミュニケーションの場として事業を展開しました。

・地域住民や関係団体との連携について

 昨年に引き続き、夏祭りの中でブースを設けたことで、地域の方に「今年もJCやるんか」など我々の活動を認知していただくと共に、夏祭り実行委員会(有志市民と行政で組織)からもステージ前の絶好の場所を提供していただくなど多くの協力をいただきました。

    ・動員人数(予定数    名/実施数     名)

ファーストステージ

  ブース出展               予定数15団体   実施数 8団体

  アンケート回収及びセカンドステージPRチラシ配布

    予定数200名    実施数 161

セカンドステージ

  予定数 市民・NPO 52名        実施数 市民・NPO・行政 25

                               (NPO 10団体)

    ・財源の捻出方法

LOMのまちづくり事業費のみ 

    ・実施にあたっての問題点や障害になった事項

・行政にNPO担当の部署がないために、様々な部署との連携が必要となった。

・夏祭り実行委員会との調整。JCの議案上程スケジュールなど。

・事業参加者の募集(NPO)。基本的に受益者(サービスを受ける方)のニーズにより活動が決定するため、2ヶ月、3ヶ月先の予定が組みにくい。

・事業参加者の募集(市民)。DMでの募集を中心にターゲットを絞った募集をしたが、考えていたほどの反応が無かった。

  4.LOMメンバーの協力度

     メンバーの参加率 ファーストステージ メンバー52名   79%

 セカンドステージ  メンバー35名   53%

     事業に対する啓蒙や意識の高揚を図る為の方法

  まず、メンバーひとり一人が守山市内のNPOの活動内容や実情を理解するため、NPOへのアンケート・活動調査結果を元に4月例会を開催。クイズを通して、メンバーの認識とNPOの現状の溝を明確にし、プレゼンや報告書等を通して、知識と意識を底上げしました。

 

     地域社会への貢献度・影響度(地域に対してどのような影響及び反響があったか。(対内向け事業で書けない場合は不要)

前述の理由書でもふれていますが、守山市においてNPOにスポットを当てた事業ははじめてであり、NPOファイルでの情報提供、市民主導の夏祭りへのNPOの参画、市民・NPOが共にまちについて考える場を設け、その反応として参加者がNPO活動の活性化に向けた取り組みを始められた事、NPO同士の連携が深まった事、市役所職員の研修会で調査報告を行なった事など、市民・NPO・行政3者が一体となったまちづくりを進める上で大きな一歩であったと思います。

   5.今後の展望と将来性

     事業の将来への拡大

本年作成したNPOファイルを毎年更新することでさらに充実拡大していき、市内すべての公共施に設置して、夏祭りへの参画も継続的なものとすることで、市民への認知を広げていきたいと思います。また、市民・NPO・行政が意見交換・情報交換する場として市民活動支援センター(上記のネットワークセンター)の開設が予定され、今後ますますその中心となる団体の重要性が増しているので、引き続き活動すると共にそのコアとなる団体を広く関係者の中から集め、組織していく必要があると考えます。 

    ・継続に対する配慮

       2003年度まちづくり委員会に引き継ぐとともに、このNPO同士のネットワークを活用した事業展開を考え、より強い結びつきとまちづくりへの意識を高揚したいと思います。

    ・今後の問題点とその解決策

継続への配慮にも書きましたが、やはり継続していくことが一番大事であり問題点でもあります。不連続の連続である青年会議所活動ではありますが、次の年次の年と引継ぎ、このネットワークを生かした事業を継続して実施したいと考えています。

    ・LOM内が事業の後どのように変わったか。 

      LOMメンバーが自分たち以外のNPO団体の存在に気づき、理解を深めたことにより、まちづくりをする上での手法に新しい考え、方向性を提供できたと考えています。また、まちづくり系委員会だけでなくLOM内の対外系、対内系の委員会もその事業を考えるときネットワークの重要性に重点を置くようになったと感じます。

   7.その他特記事項(簡潔にご記入ください。)

『こういうファイルが欲しかった』『こんなPRの仕方は思いつかなかった』『またこんな話し合いの場を作りましょう』など、一つひとつの事に喜びの声を頂き、我々の事業の意味を確認しながら展開していく事ができました。