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精神保健福祉協会だより 編集後記 抜粋

 第3号(1998.3.15)

◆職場のメンタルヘルスの重要性が徐々に認識されてきているようです。川崎製鉄掛長の過労自殺をめぐって、岡山地裁で2月23日判決がありました。過労によるうつ病、自殺に企業の賠償責任が認められました。このようなケースは全国で2例目だそうです。労災認定はまだのようです。3月8日の心の健康づくりの集いでは、職場のストレスに関する講演があり、講師の夏目先生は雇う側の管理責任を指摘すると同時に、雇われる側もストレスに気付き、自己コントロールしていく必要があると訴えておられました。

◆学校現場では連日の様に、殺伐とした事件が報道されています。教育関係者のストレスも大変なものだと思います。高校進学率は96.8%に達しているそうですが、2月26日、96年度中の高校中退者数が発表されました。これまでの最高の2.5%に達したそうです。滋賀県は2.0%。これから全国を追いかけていくのでしょうか。

◆白梅さんと私は約20年の付き合いですが、長い間母親との葛藤に苦しんでおられました。その母親を最近亡くされ、独り暮しの孤独の中で詠んでくれました。

   亡き母の 愚痴もなつかし 春炬燵(白梅)

(滋賀県精神神経科診療所協会 上ノ山 )




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