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精神保健福祉協会だより 編集後記 抜粋

 第17号(2002.12.20)

◆本年8月の日本精神神経学会で、「精神分裂病」という病名を「統合失調症」に変更することが決められました。厚労省からも公的文書での新しい病名の使用を認める通達が出されました。人格そのものの分裂を連想させ、偏見や誤解を助長してきた病名が過去のものになるのは喜ばしいことです。ノーマライゼイションがより一層すすむものと期待されます。

◆11/30。慶応大学保健管理センター大野裕教授の「うつ病の認知療法」と題する滋精診協講演会がありました。「認知療法においても、非特異的な治療関係が重要」「認知の変化のオプションを提供し、患者に治療への積極的な参加を求める」などを強調されました。消費者志向性を持つ精神療法の大きな流れの中に、認知療法も位置づけられるという印象を持ちました。

◆12/8。子どもの虐待防止ネットワーク・しが講演会でエンパワーメントセンター・森田ゆり先生の講演を聴きました。エンパワーメントという言葉は、平成15年度以降の新障害者プランの中心理念となると思われます。この言葉は単に力をつけることと言う意味ではなく、本来持っている力を取り戻すことであり、社会的な関係性において理解されるべきとのことでした。

◆今回はボランティア全国大会inしが特集号となりました。中心を担われたメンタル友の会の皆様、大変ご苦労さまでした。メンタルヘルスの領域でボランティア活動がますます根をおろし、拡大していくことを期待したいと思います。
( 滋賀県精神神経科診療所協会 上ノ山 )




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