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精神保健福祉協会だより 編集後記 抜粋

 第27号(2006.3.31)

編集後記
◆ 東京では桜が満開とのニュースが流れていますが、3月31日の彦根の朝は一面の雪景色でした。彦根城の梅林では遅れていた花が3月末になってやっと咲き始めたそうです。

◆ 障害者自立支援法がとうとう4月1日に施行されます。32条通院医療費公費負担制度は自立支援医療という福祉制度に移行しました。滋賀県では制度の変更のお知らせを、利用者の方々に郵送しましたが、「障害者自立支援課」からの突然の便りに困惑された方も多かったと思います。

◆ 32条制度の利用者の中には3月末までに自立支援医療制度への「みなし支給認定」申請手続きを完了できていない人が沢山おられます。また、市町村民税の額によって支払いの上限が違ってきますので「自己負担上限管理票」が必要になります。市町村や医療機関の窓口の混乱は当分続きそうです。

◆ 10月からの障害福祉サービスの給付を前にして障害程度区分の認定審査が4月以降各市町村で行われます。「支援の必要度合いに応じてサービスが公平に利用できるよう、利用に関する手続きや基準を透明化、明確化する」とのことですが、介護保険のロジックに多少手を加えただけの判定基準ですので、精神障害の判定がかなり低く出てしまいます。適切なサービスの給付につなげるためには丁寧な聞き取り調査と主治医意見書記載が必要です。

◆ 今回の改革ではケアマネジメントを制度化し、市町村を中心としたサービス提供体制を構築していくこととなりました。介護保険の改革とあわせて市町村の負担はかなりのものとなっています。当事者のニーズに寄り添って、市町村や関係機関をつなぐ役割が必要です。その様な役割を誰に期待し、どう育てていこうとしているのかいまだ不明です。(滋賀県精神神経科診療所協会 上ノ山)









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