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精神保健福祉協会だより 編集後記 抜粋

 第41号(2010.12.31)

編集後記

◆地上で繰り広げられる余り嬉しくない出来事の数々をしばし忘れ、2010年は宇宙に目を向ける機会がしばしばありました。12月にはふたご座流星群に夢を託した人も多かったのではないでしょうか。なかでもはやぶさが7年間60億キロの宇宙の旅の果てに、小惑星イトカワの物質を封入したカプセルを放出し、自らは大気圏に突入して燃え尽きる映像は感動的でした。鈴木・根岸両博士のノーベル化学賞受賞などもあって、平成23年度予算で科学研究費は仕分けの対象から一転して前年比31.7%(633億円)増につながりました。

◆年末の恒例のM1グランプリは残念ながら第10回をもって終了することになりました。メンズサタデーズは今年も果敢に挑戦しましたが、またも一回戦敗退でした。それでも精神保健福祉士としての本業に加えて、余芸としての漫才に磨きをかけ、心の健康フェスタ2010では優勝の栄誉を得ました。M1グランプリの最後の優勝者は笑い飯でしたが、当日の出来よりも過去9回連続出場という貢献度が評価されたようです。むしろ無名のスリムクラブが優勝者をおびやかしたのが印象的でした。「何とかならんかねエ」「民主党ですか?」のボケが時事を反映して秀逸でした。

◆心の健康政策構想実現会議では、精神疾患をがん、循環器疾患とならぶ三大疾患として位置付け、それにふさわしい、こころの健康を守り推進する基本法の制定を求めて100万人署名活動を展開中です。12月11日には全国から有志があつまり新宿駅前で街頭署名活動を行いました。署名の最終期限は3月4日となっています。既に全国自治体病院協議会、日本精神保健看護学会などでは組織を挙げて、署名運動に取り組んでいます。滋賀県では家族会を中心に署名活動を行っていますので、ご協力をお願いします。

◆現在自殺を防止する為の取り組みが各市町で熱心に行われています。しかし今年も自殺者数は年間3万人を越えてしまいました。これで平成10年から13年連続という異常事態です。心の健康政策構想会議提言書では、人口10万人当たりに一ヵ所の地域こころの健康推進チームの創設を提言しています。自殺対策が、予算消化ゲームとして終わってしまうのでなく、地域におけるこころの健康を推進するチームの具体的な実践として展開されることを期待したいと思います。

(滋賀県精神神経科診療所協会上ノ山)




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