平成14年度「心の健康づくりを考える県民のつどい」

第二部は「子育てをめぐる不安」をテーマにシンポジウムを行いました。
助産士の渕元純子先生からは妊娠時から乳幼児期における、
様々な不安を紹介していただきました。
臨床心理士の高橋啓子先生には学童期から思春期の子どもの
心の揺れと付き合う親の葛藤を示していただきました。
弁護士の甲津貴央先生からは
子育てへの社会的支援の必要性を指摘していただきました。

少子化社会を迎えた今日では、
子どもの育て方によって親の評価が定められる傾向がありますし、
育て方の間違い(虐待)への不安は高まってきています。
子どもを育てることは一時も気を抜くことの出来ない難事業となっています。
にもかかわらず子育ては母親に任されたままということが多いようです。

子育てをめぐる不安への取り組みは、
メンタルヘルスの裾野に広く関わる大きな問題であると思います。
今後この領域での活発な議論を期待したいと思います。
(シンポジウム座長 上ノ山)


( 滋賀県精神保健福祉協会便り第18号より引用 )



お問い合わせはこちら!お問い合わせはmihikocl@biwako.ne.jpまでお願い申し上げます。
Copyright (c)2001, サイト内の無断複製および引用を禁じます。