痛みの症状 U

痛みの症状 U


 痛みにも色々とありますが、皆さんも様々な痛みを経験されていることと思います。

 問「肺部、肋骨部から下腹にかけての痛みは?」
 答 脇から側腹部にかけては、経絡の肝が流れている場所で、この肝の働いている機能が、冷えたり、立ち仕事などで足下が冷えるとこの下腹部の少し外側よりお乳の線の下方が痛みます。腎臓結石の時もこの部分が痛みます。この場合は医師の診断が必要です。

 問「心臓部から背中にかけての痛みは?」
 答 人間の身体には、ツボがたくさんあります。このツボは、五臓六腑の内臓に応じて、地図上の道路のように巡っています。その中の心臓の流れを持つツボの位置に反応が現れているのですが、心臓を支えている経絡の流れに寒い邪気が侵入したことにより、血行不良となって、血の不足を生じて痛みが発生するのです。胸の前と背中は、身体の陰と陽になります。お互いが引き合っているのですが、バランスが崩れると痛みが発生するのです。按じてやると陽気が集中しますので、楽になります。一般でも小学生ほどの子供に背中を踏んでもらうと楽になったという経験があると思います。肩背部や外側の筋肉に凝りや痛みを訴えることがあります。他に胸の中心部に違和感があるときは、日々の過労による筋肉の疲れです。喘息や心臓病などで胸や背にかけての痛みが発生することもありますので、注意して下さい。

 問「下腹部から内股にかけて痛み、引きつりが起こるのはなぜ?」
 答 これは足下の冷えが下腹部まで昇ってきている症状で痛みや引きつり感がするのです。足にも陰と陽があり、内側が陰、外側が陽になります。陽の部分が冷えると前から外側に痛みが走り、便秘、下痢などになります。内側の痛む人は、陰の働きが弱いので、下腹部が冷えやすく、生理不順など婦人科症状も出ます。このような症状が続くとのぼせ、肩こり、頭痛、不眠、更年期症状などを訴えます。血行をよくし、入浴、散歩、軽いスポーツを行い、冷やさないようにして下さい。

 足の内側が冷えると痛みが内臓まで達し、特に腎臓に影響を与えます。足腰が冷えると腎の気(生命力、精気)が減少して、各症状を訴えます。このようなとき、頭の後ろから首の根にかけてつまったり、凝ったりします。のぼせ、顔の火照り、腰痛や膝痛なども症状として出てきますが、様々な検査を行っても原因らしきものがはっきりしない場合、このような足の冷えが大きく関与していることが多いのです。


鈴木治療院
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