あくびと不眠症 T

あくびと不眠症 T


 少し難しい話が続きましたので、今回はもう少し内容を変えて、なるほどと言われる話をさせていただきます。

 「あくびはどうしてでるのか?」現代医学での説明でなく、東洋医学の考え方で説明します。人間の働きを区別すると昼の働きと夜の働きの違いがありました。昼は陽として、夜は陰としてのそれぞれの特徴を持って作用しています。身体の陽気(エネルギー)は、昼間は体表面にて活動し、手足の活動も陽気が作用しているのです。夜は内側、身体内部に入っていき、静かに落ち着いて各内蔵の補助として激しい活動はしていません。だから陽気は、静かに収まっているので、眠ることができるのです。

 夜になって寝ることができないでいると、身体の上部、胸や頭に陽気が貯まってきます。この集まった気を下部、足や腰の陰の部へ引き下ろそうとするときに、あくびが出るのです。もう少し簡単に説明させていただくと、古くから頭寒足熱の状態が平常とされています。昼間にあくびが出る人がいるのですが、この人は昼に活動する陽気(エネルギー)が不足しているからなのです。以前にも説明しましたが、肺の気が不足しているのです。肺の陽気は体表を巡っています。昼にあくびの出る人や眠たい人は少し運動して、体表面の陽気を多くするとあくびは出なくなり、眠気もなくなるのです。

 不眠については、先ほど少し説明しましたが、頭の中に陽気が一杯になっているときは、眠れません。、喧嘩などをして腹を立ててイライラしていたり、怒ったりしている時も同じで、頭の中でいろいろ考えている状態なので、昼と同じ状態になっているのです。このようなときに、若い人でも多くの方が不眠を訴えてきます。老年の方が不眠を訴えるのですが、これは陽気だけでなく陰気の力も減ってきているからなのです。夜は、陰の力でゆっくりと眠れるのですが、眠ることができないというのは夜に働く陰気が不足しているからなのです。このような症状の方は、夜間に何回も排尿に行きます。陰の力、腎の力が減退しているからです。また、食事の後に眠たくなる方がいます。この人は胃の働く力である陽気が不足しています。温かい食事をとるなど、食生活を大事にして下さい。また足の三里を指圧することもいいと思います。

あくびや不眠は、のぼせ、足冷えなどの症状を多くの方が訴えますので、夜寝る前に風呂にて、足首を少し熱めの湯で温めてやるのもいい方法です。普段から足腰の冷えをしないように、腎の働きに必要な生活をすることも養生法のひとつです。


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