洋 風 茶 室−1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に面して庭があり、部屋から庭を眺めたり庭に出たりしながら楽しむのが一般的なのでしょが、この庭は家と同じ敷地にあるものの、部屋からは見ることができません。

画像にある瓦屋根の建物は倉庫です。この倉庫に接してまずウッドデッキをつくりました。

庭でくつろぐにはこのウッドデッキしかなかったのですが、日差しが強くて暑かったり雨が降る日は使えなかったりするので、これに屋根を付けようか、パーゴラで覆いつる性の植物で日陰をつくろうかなどと迷っていました。

庭を見ながらコーヒーやハーブティーを飲んだり、雨や暑さ寒さからのがれてゆっくりくつろいだりできるスペースが欲しかったのです。

いっそのことウッドデッキに接して小さな小屋を建てようと決心しました。

「洋風茶室」なんて言葉はないけれど(あとで調べたら洋風茶室という歴史的な建物が存在しました。)、日本庭園に茶室があるようにこんな建物が庭にあってもいいかなって発想です。

たくさんのキットが発売されているので、はじめはそれを購入して建てようかと検討していましたが、キットのちゃちなことと高価なこと。

やっぱりキットに頼らずいちからセルフビルドに限る。キットの小屋を建てては「手づくり」の精神に反する!というわけで、庭の中に建築確認申請のいらない小さな小屋を建てています。

基礎からすべてセルフビルドです。

立ち上がりは橋梁枕木(断面20cm×20cm)を5段(高さ1m)に積み、その上にツーバイ工法で建築中です。

完成にはまだもう少しかかりそうですが、進捗に合わせてこのページも更新していきたいと思っています。

 

 

 

2001年の11月に基礎工事を始めました。

一応ビニールパイプで水平を出し、遣り方(やりかた)で糸を張り、基礎の位置と高さを確定しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スコップで基礎の部分に穴を掘り、バラスを入れてコンクリートを打ちました。

基礎は、四隅と橋梁枕木の継ぎ手の部分につくります。

 

短い辺は2.7mの橋梁枕木一本。長い辺は2.1mの橋梁枕木を1本とこれを1/2に切断したもの1本をつないで使うので、そのつなぎ目の部分が2ヶ所あるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

これの上にブロックを利用した基礎をつくりました。

橋梁枕木は想像以上に迫力があり、今から思うともう少ししっかりしたものにしておけば良かったなと後悔しています。

ブロックの上はモルタルを道糸に正確に合わせて高さを調整します。

 

何もかもが初めてで、バラスや砂、セメントの必要量が把握できず、ホームセンターと家との数回の往復(買い足し)の末なんとか基礎らしいものができました。

中でお茶を飲む目的で建てるのだから、水道は欠かせません。

とりあえず水道のパイプを引き込みました。

 

 

 

 

記念すべき第1段目の橋梁枕木の設置です。

この枕木はフェンス制作で余った20cm×20cm×270cmのものと、断面積が同一で長さが210cmのものとを組み合わせています。

画像の正面の辺は270cmもの、縦は210cm一本とこれを半分に切断したものを順に交互に積み上げていきました。

この時点ではとりあえず積み上げようという作業を行ったもので、その上にどんなものを建てようかという計画はまだ立っていません。

 

向こうで心配そうに見守るのは愛犬ハリーです。

 

 

 

 

 

画像は四段まで積み上げたところ。

枕木はドリルで縦に35cm9mmの穴をあけ、これに32cm、太さ10mmの鉄筋を打ち込んであります。

念のためかすがいを併用してあり、びくともしません。

この二段目以降は210cmの枕木をチェンソウで切断し、入り口の開口部を確保しています。

 

この枕木の重いこと!友人F君の応援が不可欠でした。二人で積んでも上段になってくると人間の力の限界を感じました。

入り口開口部の手前はウッドデッキです。

今後の作業はウッドデッキが非常に役立ちました。

 

 

 

枕木の上にはどんな工法で建てようか・・・

間伐材でログ風にしようか、それとも在来工法でなどと数ヶ月検討している間作業は中断。

やっと方針が決まったのが2002年の5月。梅雨入り目前のころツーバイ工法で建てることに決定しました。

方針が決まれば作業あるのみ。

ウッドデッキの上で2×4材で枠を組み立てます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2001.6.1に組み始めました。

枠は全部で6つ。

四方の4つと三角部分2つの合計6つです。

寸法は高さがだいたいこれくらいかなっていう高さを基準。

三角部分は屋根を金勾配(頂上が直角)にしたので、おのずと寸法は決定します。

ウッドデッキの上で組み立てた6つの枠を組むとこのようになります。

枠の中に縦に入れる2×4材は構造用合板が切らずに張れるように45.1cmの間隔にするようですが、小さい建物なので半端な巾ばかり。

 

 

 

棟を上げました。

2×6材2枚をコーススレッドで張り合わせたものです。

12フィートの2×6材を切らずにそのまま使いました。

両端に出っ張った部分が軒になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

角度をかえて見たところです。

正面の部分に窓が入ります。

窓は三つ前の画像に写っていますが、事前に近くの建材アウトレットで購入したものです。

樹脂製のサッシでmade in USA。網戸付きの真っ白な窓枠。かなり安く購入できました。同じ製品を大小2ヶ所付けます。

この窓にあわせて枠を作成しているので、ぴったりと収まるはずです。

小さな建物ですが、屋根が金勾配のため、棟の高さはかなりの高さです。

キットで出回っているこの程度の広さの建物は、材料節約の関係か屋根の勾配がかなりゆるくなっています。

やはり金勾配の建物は姿が美しい。

 

 

 

棟から枠の上に屋根の2×4材を取り付けていきます。

この時に判明しました。

既設の建物に近づけて建てすぎたため、既設の建物の庇がこの小屋の屋根に当たってしまいます。

いいかげんな作業が産んだ結果です。

しかたがないので、庇を切ることにしました。

瓦4枚分の面積を切り取りました。

なんとこの部分だけで大きなバケツいっぱいの壁土が出てきました。枠をつくり、壁土をこねて瓦を針金でとめ、

なんとか瓦葺き作業を終了しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入り口上の屋根の作業です。

勾配のある面にまた勾配をつける作業だから、複雑怪奇です。

後に内装作業で天井を張る事を想定しながら難しい作業になりました。

この部分に丸半日費やしてしまいました。

でもなんとか形になりそうです。

 

 

 

 

 

図書館のツーバイ工法の本を頼りにケラバの細かい作業もなんとかこなしてほぼ全体の形が見えてきました。

 

土日の自由になる時間のほとんどを小屋の建築に費やしています。

形が見えてくるのはうれしいもの。

でも梅雨に入り早く屋根まで仕上げなければ木が濡れてしまいます。

 

 

 

屋根の構造用合板を張りかけたところです。

屋根は勾配が45度。屋根の頂上で高さ約4m。非常に危なくて神経を使います。

高所恐怖症の私は初め脚立の上に乗るだけで足がすくみましたが、慣れるに従って恐怖心は薄らいでいきます。この慣れが本当は一番危ないのですが、十分な足場も無いまま何とか無傷で屋根の構造用合板を張りました。

入り口の上の屋根を複雑にしたことから、これの作業に多くの時間を費やしました。

この作業中何度も何度も雨が降り、屋根の構造用合板は水浸し。

早く屋根材まで張ってしまわなければなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋根材を張ります。

構造用合板の上に防水紙を張りその上に屋根材を張ります。

アスファルトシングルを張ることにしました。柔らかくはさみでカットでき、釘でとめていくだけなので私のような素人にはもってこいの素材です。

下から張っていくのですが、屋根の勾配は45度。いかにして上まで張るか悩みました。到底屋根の上に立つことは出来ません。

地面から屋根の面に沿わしてはしごが架かりました。左のはしごは伸縮するのでアスファルトシングルの進捗に応じて延ばし、上まで張ることができました。

夏の作業だったので、黒いアスファルトシングルは張った直後に高温になり、その上に手をつくと火傷しそうなほど熱く、手袋をはめての作業となりました。

 

 

 

炎天下のアスファルトシングル張りです。

麦わら帽子は欠かせません。

火傷防止のため軍手をはめています。

屋根の谷部分は水切りを自作しました。

 

お気づきの方もおられましょうが、左右のアスファルトシングルのパターンがちがいます。

上の画像の分は友人F君のログハウスで余ったものをいただきました。

悲しいかなもう片方の面を張るには少し不足したため、この面の分は購入しました。

左右の屋根を一度に見ることはないし、実際これに気がついた人はまだいませんし、愛嬌です。

 

雨が漏っては台無しなので念には念を入れて万全を期しています。

端の部分はあとからはさみでカットします。

屋根が完成すればあとはじっくりと取り組めます。

 

でも台風が来るまでに壁の構造用合板と窓、ドアを付けなければ屋根が吹き飛ばされてしまいます。

季節に追いかけられながらの作業となりました。

 

 

 

 

 

 

 

床工事です。

その前に水道と排水のパイプを設置しました。橋梁枕木の内側には防水シートを張りました。

 

ピンコロを使って基礎を9個設置しました。

その上に湿気を遮断するためビニールシートを敷きつめます。

この段階で使用する2×4材とつかはクレオソートをしっかり塗りました。

2×4材の両端は水平を確認し、シンプソン金具で枕木にしっかり固定しました。

 

 

 

 

ピンコロの基礎の上、ビニールシートの上につかを立て2×4材ではさみこみます(防腐剤を塗り茶色に見える部分)。ウッドデッキと同じ要領です。

これの上に交差させ、45.5cmの間隔で2×4材を乗せ、コーススレッドの斜め打ちで固定します。

橋梁枕木にもこれを受ける高さに2×4材を打ち付けています。

画像にはありませんがこのあと合板受けを付け、合板の四辺にすべて2×4材が当たるようにします。

合板は縦向きと横向きに二重に重ねて張るのでそれぞれの辺に合板受けが当たるよう工夫しました。

 

床下に断熱材を入れませんでしたが、床の厚さは合板が2枚で24mm。その上に床材を張るので、合計32mmあります。

断熱効果はかなりあるのではないかと思っています。

 

合板を張る前にビニールシートが風でめくれないよう砂利を

シートの上にまきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2002.9.14現在の進捗状況です

 

 

ドアを建材のアウトレットで購入しました。

入り口の面には窓がありません。中から庭を眺めるのが本来の目的なので上半分にガラスが入ったものです。

初めはドアも自作しようと考えていましたが、ガラスをはめ込むのが難しいしどうしたものかと悩んでいるとき、偶然このドアを発見し、瞬間的に一目惚れ。

重厚なものでかなり値引き(それでも私には財政的にかなり痛かったのですが。)されており、この小屋のために製造されたようなそのドアを大事に大事に我が家に迎え入れました。

ドアの寸法に合わせて入り口の枠をつくり、少々高さがありすぎたためドアの下部をカットしました。

ドアノブを別に購入したので、ドアに穴をあけ取り付ける必要があるのですが、専門的知識も道具もありません。せっかくのドアを台無しにするのが怖かったので職場の同僚のお兄さん(建具のプロ)に相談しました。親切にドアを見に来てくださって、取り付けてあげようという暖かいお言葉をいただきました。話を聞いていると素人にはなかなか難しいようです。

みなさんの善意でなんとか工事は進捗しています。

今のところ台風も来ないようだし、内装の作業の時傷つけるといけないので、お気に入りのドアはもう少し大事にしまっておきます。

 

 

 

内装の作業を始めました。橋梁枕木は太さに多少の誤差があったり多少の反りがあったり、鉄橋の鉄骨の幅に欠いた部分があったりで、積み上げた面は正確な垂直面になっていません。

これに内装材を張るには凹凸を吸収して、垂直・水平に胴縁を張ることになりますが、厚みを最小限にして部屋の面積を確保したかったし、胴縁で垂直な面を確保する自信がなかったので、凹みに添え木を当て構造用合板を垂直に張りました。

なんとかこれで内装ができそうです。

 

 

 

外装は白い壁と黒い柱でヨーロッパの古い町並みにある建物のようなシックな雰囲気にしてみたいと思っていました。

左官の仕事を一度してみたかったのです。

でも漆喰って高価そうだし、石膏プラスターっていうのが手頃で便利そうだけど、内装用のようだし雨がかかって濡れる部分に施工出来るのかなど未知の世界なのでよくわかりません。

 

試行錯誤しているとき友人F君が建てたログハウスで間仕切り部分の内装や、ドーマー部分の外回りに使ったさねの入った板を使わないかと言ってくれました。厚さ18mm、幅120mmのパイン材です。

左官の仕事は内装で楽しむことにして、お言葉に甘えてこれを張ることに決定。

スクリュー釘をさねの部分に斜めに打ち込み次々と張れていきます。軒天にもこれを張って順調に作業は進んでいきます。

本物の素材はなかなかいい感じです。

 

台風シーズンにもかかわらず、異常気象のおかげでこの地方には台風の来る気配はありません。

 

 

 

 

 

 

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