陶芸と言っても芸術作品を作る訳ではありませんので、自分自身が作りたいと思う物、たとえば湯呑・コーヒー碗・抹茶碗・小鉢・皿・花ビン・灰皿等何でも自由な発想でチャレンジして下さい。土の量は制限しませんがロクロの大きさから判断して約20cm四方程度の大きさが妥当です。
1200度以上の高温で焼成しますので、完成の際には作った時より約15%程度小さくなる事を頭に入れておいて下さい。
     
1,
作品の底辺の部分を作る事から始めます。土を丸めロクロの上に置きます。
2,
手のひらでたたきながら厚さ1cm位の土の板を作ります。
3,
ロクロを廻しながら竹べらで自分の作りたい作品の大きさに合わせて線を入れます。線が入れば今度は線にそってゆっくり切り取ります。
(注意事項)
底の厚さをあまり薄くすると後の仕上げが出来なくなりますので注意して下さい。線を入れる時は竹べらをエンピツを持つ時と同じように、しかも動かないよう別の手で固定するのがコツです。
4,
土台の上に積み上げるヒモを作ります。机の上で両手でころがしながら親指より太い位にまんべんなく延します。
(注意事項)
ヒモをあまり細くすると継目をつぶす作業がやりにくくなります。継目を内側も外側もしっかりつないでおかないと完成後、水もれ等の原因となります。
5,
土台の上にヒモを積み上げます。
6,
一段目が積み終ったら今度は継ぎ目が消えるよう指を上下にこすり上げるようにします。
7,
湯呑や茶碗のように背の高い作品を作る場合は2段目3段目と同じ要領で積み重ねて継ぎ目を消して行って下さい。そして自分の作りたい作品の6〜7割程度の寸胴の基礎を作って下さい。
8,
作陶の中でも一番楽しく、又一番むずかしいのが造形です。
基礎のぶ厚い作品を両手の指をうまく使いながら底の部分からつまみ上げるようにしてのばして行きます。
9,
自分の作りたい形や大きさ、厚み等を整えて行きます。
10,
取っ手をつけます。
(注意事項)
あまり薄くしすぎたり、のばし過ぎると土台の横に落ちて、二重底になり焼成時にもヒビが入る原因となりますので特に気を付けて下さい。造形の最中に水を使い過ぎる事も同じヒビ割れの原因になります。コーヒーカップの持ち手等、付属部分を付ける時は接着部分に水を塗り、しかもよく溶かして、泥状にしてしっかり付けて下さい。この作業が不完全な場合は接着部分が取れる可能性があります。
11,
出来上った作品に竹べらで絵を書いたり名前を入れたりする事が出来ます。特に多人数で作陶される場合は後日自分の作品が判断できるように最後に必ず名前を入れて下さい。内側に入れる場合はどの場所でもけっこうですが外側に入れる場合は作品の中央から上の部分に入れて下さい。下の方は仕上の際に削り取られてしまいます。

焼成からお届へ
約1ヶ月後に焼き上った作品は皆様方の手元に届きます底の高台仕上げや、色付けは当村の陶工が責任を持って行います。信楽焼独特の火色と灰釉を使った素朴な味わいの貴方だけの大切な作品が信楽の旅の思い出を呼び起こさせてくれる事と思います。又、後日皆様方の作品を集めて発表会等をされるのもおもしろいのではないでしょうか。
 

お値段
1575円(税込み)
送料別途