Pulse Wave

電気工作部屋 Part I

アンプの製作

ここまで随分とアンプにお金を費やしてきましたが、どうも思いどおりのアンプにめぐり合えていないような気がしています。自分の記憶の中にある往年のアンプの音と操作性を頼りに、それを電気回路として転写して、既存アンプのコピーではなくてギタリストとして個性ある音色、従来のアンプでは出ない音色を実現しようとギターアンプの製作をしています。

試作−1号機 2000年11月完成
Power Tube: 5881 x 2
PreTube: 12AY7 x1 12AX7 x 2
Rectifier: 5AR4

試作−2号機 2001年06月完成
Power Tube: 5881 x 2
PreTube:12AX7 x 2, 12AT7 x 1
Rectifier: 5AR4
With Accutronix Spring Reverb
Reverb Drive: 12AT7 x 1


2号機は鈴木大介プロの元へ

試作−3号機 2001年10月完成
Power Tube: 6V6GT x 2
Pre-Tube: 12AX7WA x 2
Rectifier: 5AR4
With 6SC7 Tube Overdrive

試作−4号機 2004年3月完成
Power Tube: 6L6GC x 2
Pre-Tube: 6072(12AY7) x1, 12AT7 x1, 12AX7 x1
Rectifier: 5AR4

真空管アンプのメインテナンス

ほんに心地よいサウンドを提供してくれる真空管アンプですが、いつまでも永久的に同じようには働いてくれません。自動車と同じで定期的に消耗部品を交換してないといけません。なにせ300V以上の高い電圧と何十ワットの電力を使っているのですから、部品に電気的疲労が溜まって当然です。
真空管アンプのメインテナンス

参考書


時々、自分もアンプを作ってみたいんですがどうすれば良いですか?という質問を受けます。そんなときにご紹介しているのが以下の参考書です
はじめての真空管アンプ」です。オーディオ用アンプを意識して書かれていますが、原理的にはギター・アンプもオーディオアンプも全く一緒ですのでこの本でまずアンプの基礎的な知識を取り入れてから、ギターアンプの回路図を見ていけばコツがつかめます。ある人が「大学の電気工学を出ていないとアンプ作りはできないのでは」と質問されましたが、この本は、非常にやさしい表現で書かれているのと抵抗やコンデンサーの基礎知識から何のために使用されるのかまでを気取らずに解説してくれています。題材として一台のアンプが作れるようにしていますので、使用する工具とかも説明されています。電気の知識はないけど、という人は心配ご無用。この本を読んでみたら自身が沸いてきますよ。

実用真空管ハンドブック
日本語の真空管ハンドブックが欲しい人向け。網羅されている真空管の数はあまり多くはありませんが、ギター・アンプに使用されている真空管は網羅されています。特性曲線が付いていたりついていなかったりしますので特性曲線はネット上で入手できるので良いでしょう。始めの22頁分に初級者向けの分かりやすい真空管の扱い方が書かれてあります。

参考書 Advance 編New


ある程度のアンプの知識も身につき、もっと深く知りたい人。細部についての設計、特にチューブのEp-Ip特性曲線図を使って、一からパワーアンプの設計をしたい場合。既存アンプの回路図から設計値を解読してそこから MOD をしてみたいという場合。それらの場合には、上の知識だけではちょっと物足らないかも。しかしながらその知的欲求を満たす本は一冊ではなかなか事足りません。みんなそれぞれ著者の個性が出ていてそれはそれでおもしろいのですが、万人に分かりやすく書かれているものは少ないようです。ですから、複数の本を読むのをお勧めします。残念ながら紹介する参考書には数式が出てきます。また電気磁気や電気回路の専門用語も出てきます。
この種の本の知識だけに頼って頭でっかちになり、実際に製作しながら学ぶ実技の姿勢を怠ると理論ばかり唱える理屈家になってしまいますので、お気をつけて。
自分はプロだと思っておられる方の中にも基本的な事柄で理解不足の部分があるかもしれません。そういう場合もなかなか役に立つと思います。
すべてオーディオ・アンプ主体に書いてありますので、「ギターアンプではここは不要だ」とか「ここはギターアンプと同じだ」とか考えながら読んでください。どこが不要でどこが必要か?それは試作を通じたノウハウによってのみ身につく技術力です。残念ながらそこまでHPに掲載する暇がありませんので悪しからず。好きこそ物の上手なれ、「自分のアンプを作るんだ」という意志があれば色々なトラブルも克服して技術力が身につきます。どうしても困った時にだけメールください。
また参考書はここに紹介するだけではありません。先はご自分に合った物を色々探してくださいな。

現代真空管アンプ25選
アンプの設計の方法をプリアンプ−位相反転回路−パワー・アンプ−電源回路と一通り説明した後に25種類のアンプの回路を示して解説してあります。著者の黒川達夫さんは理解しやすい説明を心がけて書かれています。文体に非常に好感がもてます。
但し位相反転回路(フェーズ・インバーター)の説明で、カソード結合型位相反転回路を説明しているのですが、ギターアンプに使われている回路とは少し異なった回路図表現をしているので、そのままギターアンプ回路と比較はしにくいです。しかし、原理は比較的分かりやすい(この種の参考書の中ではという意味)部類です。

デジタル時代の真空管アンプ.
..
「デジタル時代の真空管アンプ」という気を引くタイトルですが、何も中にデジタル回路のことが書かれているのでは無く、真空管アンプの事が書かれています。こちらの本は黒川達夫氏がMJ誌に掲載したアンプの総集編となっています。この参考書の良いところは、配線についての注意事項がまとめて書かれているところです。いくら良い電気回路設計をしても実装(部品の配置や実際の配線、線のとりまわし等)が悪いとノイズの多いアンプになってしまいます。この実装のノウハウはオーブィオ・アンプだろうがギターアンプだろうが共通する物があります。試作で自分が経験を積むと本に書いてある以上のノウハウが蓄積されます。これも内緒ですよ。

決定版真空管アンプ設計自由自在
.
うたい文句は「真空管アンプの全ての知識を網羅している」という事です。確かに一応全ての知識は網羅していますが、読みにくい。直ぐに数式が出てきて理論的な話になります。ある程度知識が蓄積され、電気回路用語に慣れてきたら読み砕いていけますが、初心者でいきなりこの本はお勧めできかねます。位相反転回路については全ての記述がありますが、この人はPK分割位相反転回路(プリンストン・リバーブで使用された回路)が得意なようで、PK分割の話の量が多く他の回路は紹介止まりです。


真空管アンプ製作自由自在
こちらは長真弓氏がMJ誌へ掲載されたアンプの数々の総集編です。ウルトラ・リニアの回路の説明がギターアンプ回路には無いので新鮮です。
位相反転回路はフェンダーのツイード系の5Cxは「負荷分割型位相反転回路」、その後5Dxで「自己並行型位相反転回路」、ブラックフェース以降は「カソード結合型位相反転回路」と変化していきます。ギターアンプで多用されている「カソード結合型位相反転回路」はここに紹介した参考書では物足りず、ギターアンプの回路図を頼りに自分で試行錯誤することになります。ダンブル、VOX、マッチレス、マーシャル、フェンダー(ブラック・フェース以降)と有名どころは全て「カソード結合型位相反転回路」です。しかも回路に使う抵抗の値がみんなそれぞれ異なります。これはおもしろい課題です。色々試して自分のアンプに使う位相反転回路は「秘密…」と決めておくのも楽しいですよ。勿論私のアンプの定数もヒミツだよーん。

ギター・アンプ回路図New

フェンダーの回路図はほとんどのモデルがインターネット上に掲載されています。USAのサイトにあり、GIFかJPEG形式で参照できます。検索には Yahoo USA や Infoseek USAを使用して英語で検索かけてください。回路図は Schematic といいます。(私の場合、お金払ってフェンダー・アンプの回路図の載った参考書を入手しています。)

マーシャルはインターネット上に掲載数が少なく、欲しいモデルの回路図が見当たらないと思うので、参考書を下に紹介しておきます。



The History of Marshal
l : The...
The History Of Marshall  By Michael Doyle
本の前半がJTM45からJCM9000と30thAnniversaryにいたるまでの解説がされています。アンプの写真と発売当時の広告、セレッション・スピーカーのモデルとΩ数、シリアルナンバーの読み方の情報が満載されています。最後の50ページ分はマーシャル・アンプの回路図の全てが掲載されています。この回路図のためにお金払っても安いものです。

チューブ・データ

チューブのデータ、定格、特性曲線 は全てインターネット上にあります。私の利用するサイトは世の中の全てのチューブのデータが揃っています。勿論RCAやGAのチューブ・マニュアルを手に入れるのも良いかもしれません。でも当時たった数ドルだったものが¥5,000ほどで売られています。いましアンティーク・グッズ状態でプレミアが付いてしまっています。

Top Iconトップページへ
Mail Iconメー


NOTE: 当ホームページ上の情報は全て私という個人を紹介する為の全く個人的なものです。
     従ってこの中に述べられている意見や見解は全て私人としてのものです。

Pulse wave