この間、アーヴィンさんから好みの女の子を聞かれたような気がする。 そういえばそんな事は考えたこともなかった。女の子だろ…えーと? …てか、女の子といっても困るよな? ああ、話が合うタイプでいいか。それとも男に媚らないタイプでもいいだろうか。 ほら、よくいるだろ。彼氏優先で友達と遊んでいたのに急用だって立ち去る人。 恋人ができた瞬間、今までとコロリと変わるんだよな。まぁ、別に本人が幸せならいいのだが…。 って、話が好みのタイプではなくて、嫌いなタイプになってるぞ。まぁ、いいか。 特に深く考えることでもあるまい。……たぶんな。 ところで、食糧の残りが草だけになった。しかも今回のモンスターは蟻。 ……蟻って食糧ってイメージないよな。どうしたものかな。 まぁ、それは置いておいて。先日に続いてレポートを書くとしよう。 ほら、明日のことは明日考えよう。深く考えたら悲惨なことになりそうだ…。 *** ここからレポート転載用ですよ? メモメモ。 *** まず。魔法の話からいこう。 ブラックスター。この魔法は実はかなり気にいっている。 1回1回のダメージは確かに物足りない気がするがその分相手に数多く当たる。合計で6回だろうか。 しかも、その魔法はもれなく衰弱付加するというおまけつき。これはいい。 衰弱効果は強いのかどうかは、実際受けたわけではないのでわからないが。 一番嬉しいのは6回も当たるわりには外れたことをあまり見たことがないことだろうか。 その点はヴァイオレットスフィアと違って計算ができる点かもしれない。もちろんダメージを与える点においての話だ。 もちろん、衰弱にしろ炎上にしろそういう効果が相手に確実にかかるわけではない。 でも、数打てばかかる可能性だってあることを考えると、今のところはブラックスターの方が有効な気がする。 ─まぁ、ヴァイオレットスフィアの制御が上手くできない私が悪いんだろうな、たぶん。 今回、砂地で戦ったモンスターは巨大蟻が2匹ほど。名前の通り巨大蟻だ。 数が数だけに特に苦労もしなかったし、むしろ力を温存して戦った感じだ。 私は温存はしないで試しうちとかしたりもしたり、人それぞれ違う感じだった。 肝心のこの巨大蟻の攻撃は……。さて、困った。特に致命的な一撃とかあったわけでもなかったし。 何か気をつける攻撃や状態異常に陥ったわけでもない。もちろん同行しているエゼさんもフォウトさんも。 巨大蟻との戦いは前回もあまり書くべき内容がなかったので、先日はあえて巨大蟻についての話を 1回先延ばしにしてもう少し観察しようと思ったのだが。特出すべき点が見当たらない。困ったものだ。 これは…特に注意を払わなくていいでいいのだろうか。遺跡探索する上では非常に助かる話だが。 この後、私たちは休むことなく、ひたすら両端が水場になっている砂地を歩き続けた。 そして、一息つこうとしたときに視界の先に紅い翼を持った大きな獣が2匹徘徊しているのが見えた。 獣の首には大きな首輪が付けられている。ペットか…とかくだらない冗談は要らないよな。この場合。 どこをどう見ても番犬…じゃなかった、番獣でいいか。そういう目的のモンスターにしか見えない。 この狭い砂地の道を通っているのだから避ける方法なんてないよな。 もし、このまま進むことになるとこのモンスターと戦うことになりそうだ。勝てるかどうかはわからない。 しかし、せっかくここまで来たのにまた戻るのも何か負けた気がして惜しい。どうしたものかな…。 (*ナミサの日記〜11日目抜粋)

NEXT INDEX