FAMILIA INTERPLAY X (E-BG5S)


私の妹が嫁ぐ際に残していった車で現在は家族の足代わりになっています。慣らしの時から高回転まで回していたのもあって、エンジンの吹けあがりがバツグンに良く、ドライブして楽しい車です。(もちろんMT)





しかし、購入して約10年、走行距離は52000km(1999年9月現在)と少ないのですが、あちこちに不具合が出始めて来ました。今後10万kmを目指すため、不具合個所の修理や老朽化したパーツの交換など出来るだけ自分自身で行っていこうと思っています。また、パフォーマンスアップのための改造にも挑戦してみたいですね。

掲載予定としては、

   (1) GRP(オイル添加剤)の使用
   (2) プラグコードの交換
   (3) ボディ剛性の向上
   (4) スロットルバルブの清掃
   (5) 燃料フィルターの交換
   (6) 足回りのブッシュ交換
   (7) その他

です。(1)〜(3)は既に実行しました。後日レポートします。

簡単に出来そうなものがあれば素人じゃ難しいものもあって、どうなることやら・・・・



メンテナンスレポート



@ オイル添加剤GRP添加 1999年10月21日追加

燃費に関するテストでも使用しましたが、ヤレてきたエンジンや潤滑系に効果が期待できる添加剤で、BG5Sには今回始めて使用します。

エンジンオイル、ミッションオイル、パワーステアリングフールドに添加し、約2000km走行後フィーリングの違いを5段階評価しました。(個人の感覚なので、少々いいかげんかも知れません。)

添加部分 評価項目 評価点 コメント
エンジンオイル 始動性 ★☆☆☆☆  クランキングが軽くなった感じは無い。冬場の方が効果は感じるかも?
アイドリングの安定 ★★☆☆☆  少し安定した気がする、特にシフトノブに伝わる振動が少なくなった。 
エンジンノイズの低減 ★★★☆☆  添加前より明らかにメカノイズが減っている、カムの打音が小さくなった。
回転の滑らかさ ★★★☆☆  元々吹けは良かったが、更に角が取れた感じで気持ちが良い。
燃費向上 ★★★☆☆  添加前の燃費は計測していなかったので正確ではないが、0.5〜1km/L程良くなっていると思う。
ミッションオイル ギアノイズの低減 ★☆☆☆☆  全然わからない。
ギアの入りやすさ ★★★★☆  これが一番体感した、気持ち悪いほど「スパッ」と入る。特に1速が入りやすくなった。
パワーステアリング 唸り音の減少 ★☆☆☆☆  全然わからない。
走行時の操舵性 ★☆☆☆☆  同 上


以上ような結果となり、少し車が若返った印象を受けました。しかし、エンジンオイルは交換のサイクルが短く交換毎の出費が馬鹿にならないので添加剤のテストの意味も含めて交換のサイクルを少し延ばすつもりです。(NAだから大丈夫でしょう・・・・・・)





A プラグコード交換 1999年10月21日追加

交換のきっかけは1番シリンダーが失火を起こしたからです。原因は1番シリンダーのプラグコードからのリークでした。



炭化した部分をほじったので穴が大きくなってしまいました。^^;) この穴からシリンダーヘッドにスパークしていたようです。プラグコードの寿命って50000km位なんですかね。

純正に交換しょうかとも思ったんですが、せっかくなんで永井電子のシリコンプラグコードに替える事にしました。別にパワーアップを期待してる訳じゃないんですけど。



装着後の感想ですが、アイドリングが更に安定したような気がします。加速が良くなった、トルクが増えたなどの体感効果は感じ取ることが出来ません。ハッキリ言って見た目だけです。





B ボディ剛性の向上 1999年10月21日追加

10年前の車ですから現在の車のように剛性は高くありませんし、走行距離が増えるに従って剛性は低下します。BG5Sは片輪だけジャッキアップしてドアを開けるとジャッキを降ろさない限りドアが閉まらないくらい捩れに対して弱いようです。(そう言えば2世代前のシビックもそうだった)

最近の車雑誌やネット上を調べていると「発泡ウレタン注入」って文字を目にします。走り屋さんの間では結構知られたボディチューニングのようで、ボディ剛性が劇的に向上する云々の効果が書かれています。タワーバーの装着を検討していましたが、騙され易い(?)私は通販で発泡ウレタン注入キットなるものを購入してしまいました。購入先はベルコ(BELLCO)です。

もちろん、施工に対してはリスクを伴います。この手のウレタン注入の多くがサイドシル部に注入する方法を取っていますが、サイドシル部は雨水等の排水にあてられていることがあるため、ウレタン注入によって水が抜けにくくなる事が考えられます。(サンルーフ車は要注意!)また、注入した個所は板金修理が出来ない可能性もあります。

私は何も考えずに買ってしまいましたが・・・(爆)

それでは、施工と参りましょう。まず準備したものです。

  名称 用途 コメント
(1) ウレタンA液 混ぜ合わせて反応させるタイプ キットに付属
(2) ウレタンB液
(3) レジャー用コップ 混ぜ合わせるための容器 説明書ではPETボトルの下半分を切って使用と書いてあったが、空のPETボトルが無かったので使い捨てのコップを購入(500ccくらいが良い)
(4) ジョウゴ ボディへの注入に使用 付属の紙製ジョウゴでは先端が太く使えなかった
(5) ガムテープ 穴、隙間を塞ぐ 布の織り込んだ強力なものが良い
(6) マスキングテープ 汚れ防止 キットに付属
(7) 割り箸 かき混ぜ棒  
(8) ゴム手袋 手への付着防止 キットに付属の手袋は私の手が入らなかった。(T T)
(9) 新聞紙 汚れ防止、液漏れ防止  


以下は私の行った作業手順です。実際の作業より簡略化して書いてあります。また、作業に余裕が無かったので写真がほとんどありません。

1) サイドシル周辺のプラスチックカバーや内張りを剥がす。作業性を考えるとシートも外した方が良いと思います。(私は外してません)
2) 注入口以外の穴やスポット溶接間の隙間はガムテープでしっかり塞ぐ。これを怠ると発泡の圧力でウレタンが噴き出し最悪の事態に・・・
3) ガムテープなどで塞ぐ事の出来ないサイドシル後部端面や大きな穴は新聞紙を丸めて詰め込む。
4) サイドシル下部(車外)の合わせ目もガムテープで塞ぐ。(私の場合これをやっていなかったので、最初漏れました。)
5) ウレタンが付着しては困る場所を新聞紙とマスキングテープでマスキングする。
 
ここまでは根気さえあればできますが、注入は要領良くやらないと失敗しかねません。
 
6) まず、2液タイプなので反応時間を確認する。(A液とB液を少量1:1で混ぜ合わせ良くかき混ぜ発泡の始まるまでの時間を計測) 私の場合、気温32℃の時に作業したので発泡の始まる時間は約20〜25秒だった。つまり、この時間内に混合、攪拌、注入を終了しないと理想的な充填が得られない。(写真は発泡後)
7) 発泡倍率から片側のサイドシル部にどれくらいの量が必要か算出し、作業回数と手順を決める。
8) 端から充填させるためリアをジャッキアップして車体を傾ける。
9) フロントに側の穴Aから1回目の注入(1回の混合量各200cc 計400cc)を行い発泡が完了するのを待つ。(赤色の部分)
さらに2回目の注入、注入が終わったら穴から発泡の様子をみて穴Aから噴き出しそうになる前にガムテープで穴を塞ぎ発泡の完了を待つ。(黄色の部分)
1回の混合量が多すぎると、液の粘度が高いので注入に時間がかかりすぎて途中から発泡が始まってしまうので注意が必要。
これを運転席、助手席側両方行う。

10) フロント側をジャッキアップ
11) フロント側と同じ手順で穴Cを使って注入
12) ジャッキを降ろして水平に戻す。
13) 最後に真中の穴Bから注入。この時、意図的にウレタンを溢れさせて隙間をなくす。このため周囲のマスキングはしっかりしておくことが大切。
溢れたウレタンは硬化してからカッターで切り取る。

14) マスキングを剥がす。
15) 内装を組み付ける。

文章で書けば簡単そうですが全工数は5時間くらいかかっています。専門のショップに頼むと約7万円(ウレタン込みの工賃)とのことなので、プロでも1日仕事の様ですね。車を大切にしている方は、プロに任せた方が無難でしょう。

それではインプレッションです。完全に固まるのを待つため工事の翌日に行い、意図的に路面状況の悪いところ(道路工事の段差など)を主に走行しました。

走行後の感想は

   ・ ギャップを乗り越えた時のフロアの共鳴音が小さくなった。
   ・ サスペンションの収まりが良くなった。
   ・ ブレーキング時に轍でステアリングが取られにくくなった。
   ・ ハードなドライビングでタイヤ泣きの限界が上がった。(ジオメトリ変化が少なくなったからか?)

一応、謳い文句通りの結果は出ています。取り敢えず自分の車で体感できたのは良かったと思います。また、片輪のジャッキアップでドアが閉まるようになった(多少の引っかかりはある)のも、捩れ剛性が向上した証拠ではないでしょうか。

尚、経時変化に関してはこれからなので現時点ではコメントできません。変化が有り次第報告します。

・・・・・とここまでは良かったのですが。

致命的とも言えるトラブルが発生してしまいました。(T.T)
<ヒント> 雨の日は乗れません。


現在進行中です更新をお待ちください。