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精神保健福祉協会だより 編集後記 抜粋 第68号(2023.3.30)

◆新型コロナが5月8日以降、感染症法上2類相当から5類に引き下げられます。ようやく季節性インフルエンザと同じ扱いとなります。コロナ禍の3年間では緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などもあり、社会活動が随分制限されてきました。 一方、対面での活動が制限される中で、社会のIT化が一気に進みました。子ども達にはタブレットが支給され学習の仕方が大きく変わってきました。4/1からは、全ての医療機関・薬局において、マイナンバーカード保険証を利用して受診ができるようになります。

◆3月13日からはマスク着用は個人判断となりました。今後も医療機関の受診時や通勤ラッシュ時などではマスク着用は推奨されますが、基本的には任意となります。マスク着用には一定の感染防止効果が認められていますが、一方で表情を隠しコミュニケーションを阻害したり、酸素濃度低下による脳への影響もあるようです。とりわけ、長期のマスク着用による子どもの発育や発達への影響が懸念されるところです。 寒暖差の大きい3月でしたが、彦根城の桜は例年より約1週間早く3/23に開花しました。3/30には満開になり、3年ぶりにマスクを外して花見を楽しめそうです。

◆厚労省確定値(3/14)では、2022年の自殺者数は前年より874人増えて2万1881人でした。コロナ禍の3年間で増加傾向にあります。とりわけ小中高校生の自殺者数は2020年に100人増えて499人となり、2022年は514人で、これまでの最多です。その内訳は高校生が354人、中学生が143人、小学生17人です。子どもはしんどさを抱えていても、うまく言葉で表現できないことがあります。政府の自殺対策大綱では、子ども・若者の自殺対策を更に推進するとして、子どもがSOSを出しやすい環境を整えるとともに、大人が子どものSOSを受け止められる体制を構築するとしています。

◆3/22にWBC(World Baseball Classic)2023で、侍ジャパンがアメリカを下して優勝しました。九回にDH解除して大谷翔平選手がクローザーとして登場。MLBエンゼルス同僚のトラウト選手とのMVP対決が実現。空振り三振を奪って一点差を守り切り優勝。漫画でもあり得ないような劇的なストーリーでした。前日のメキシコとの準決勝では、最終回に大谷選手の2塁打を機に逆転サヨナラ勝ち。その盛り上がりを受けての決勝戦。平日の午前中にも関わらず40%超えの視聴率。試合終了後、普段無口で何事にも無関心であった患者さんが、WBCは楽しかったと述べたので改めてスポーツの力に感動しました。

◆将棋では藤井聡太さんの活躍が凄まじい。3/19には渡辺明二冠から棋王位を奪取。すでに獲得している竜王・王位・叡王・王将・棋聖と合わせて6冠となりました。羽生善治九段に続く史上2人目、20歳8カ月の最年少で六冠を達成しました。4月5日からは名人戦が始まります。奪取すれば谷川浩司九段が持つ21歳2カ月という最年少名人記録を更新し7冠となります。秋には永瀬拓矢王座に対し8冠に向けての挑戦が予想されます。タイトル戦中心の戦いの中で6年連続8割を超える勝率は見事というほかありません。天才たちの活躍にはなぜか勇気づけられます。

(滋賀県精神科診療所協会 上ノ山)




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