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精神保健福祉協会だより 編集後記 抜粋

 第4号(1998.8.1)

◆参議院選挙で自民党の惨敗という報道を聞きながら編集後記を書いています。
確かに診察室にいても不況の風は実感します。中間管理職の中にはリストラにおびえながらも、残業のないゆっくりとした時間を取り戻している人もいます。しかし中小企業の倒産はあきれるほど身近に起こっています。経済状態の悪化は人間関係に潜在する葛藤を表面化させます。障害者雇用も厳しい状況です。

◆警察庁のまとめでは、昨年1年間の全国の自殺者は前年より5.6%増えて2万4千人余となり過去10年間で最悪となったそうです。なかでも自営業者や、管理職の増加が目立っているそうです。これらの人々の周辺にはその数倍、死を踏みとどまっている人々がいるはずです。これらの精神的危機に対して適切に対応できる体制を、当協会においても作っていくことは出来るのでしょうか。

◆セツ子さんは単身で、閉じこもりがちな生活を送っておられる初老の女性ですが、俳句を作ることは、彼女の誇りを支えています。

   父母も 実家も絶えて 遠花火 (セツ子)

(滋賀県精神神経科診療所協会 上ノ山 )




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