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精神保健福祉協会だより 編集後記 抜粋

 第30号(2007.3.31)

編集後記
◆ 2月の記録的な暖かさのために、桜の開花が随分早まるといわれていましたが、3月に入って冷え込みが続き、結局平年並みに落ち着きそうです。彦根では3月21日から国宝・彦根城400年祭が行われています。私の近辺では、絶滅した彦根りんごを復活させようとしてきた人たちが、400年祭に間に合って平成彦根りんごの木に花が付いたと喜んでいます。

◆ 障害者計画の策定に当たって実施された、滋賀県の調査によればH18年7月1日の県内精神科入院患者2,386名中、受入条件が整えば退院可能な方は604名だったそうです。その方たちに必要・適切と思われるサービスを尋ねたところ、日中活動等ではデイケア40.2%、訪問看護31.1%、サロン24.0%、生活訓練事業18.9%、ホームヘルプ17.7%、就労支援事業等11.9%とのことです。

◆ この調査は医療機関を中心とした調査なので割り引いて考える必要がありますが、医療系のサービスのニーズが高いことが分かります。しかし今日精神障害者の地域生活支援を進めて行くに当たっては、保健、医療、福祉、教育、労働などあらゆるサービスを総合的に行っていく必要があります。医療機関の方から積極的に他領域のサービスに繋いでいく努力も必要でしょう。それぞれの提供するサービスが地域社会全体の総合的なサービスの中でどのように位置づけられているのか意識しながら、個別の支援計画を作成していく必要があると思います。

◆ 障害者自立支援法の制定と並行して、障害者雇用促進法の改正が行われ、福祉と雇用の連携した取り組みが進みました。就労支援事業者が各地で専門的ノウハウを活用し、ハローワーク、障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター等とともに総合的雇用支援が充実することが望まれます。ジョブガイダンス、ジョブコーチ、トライアル雇用、リワーク支援、グループ就労支援など様々な制度の積極的活用を通して地域生活支援のネットワークが広がっていくことを期待したいと思います。(滋賀県精神神経科診療所協会 上ノ山)








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