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精神保健福祉協会だより 編集後記 抜粋 50号(2013.12.31)

◆2020年夏季オリンピック・パラリンピックの開催地は東京に決まりました。1964年に開催されたときは、戦後復興の象徴となりましたが、今回は大震災からの復興を後押しできるでしょうか。何となく希望が持てそうで歓迎しますが、不安もあります。福島第一原発の事故はコントロールされているとはとても言えません。

◆プロ野球では、楽天イーグルスが創立9年目で日本一となり、東北の人々を勇気づけました。多賀町出身の則本投手がパリーグ新人王となり、日本一に大きく貢献したことで滋賀県民スポーツ大賞を授与されました。

◆精神障害者は平成18年に法定雇用率にカウントされるようになったものの雇用義務化は見送られてきました。本年6月に、障害者の雇用の促進等に関する法律(雇用促進法)が改正され、精神障害者の雇用義務化が明文化されました。しかし受け入れ態勢が整っていないとして施行は5年後で、しかも施行後5年間は精神障害者を含めた雇用率算定でなくても良いという内容です。従って精神障害者雇用の本格的義務化は10年後になります。

◆それでもハローワークを通して就職した人の数をみると、H22年度に精神障害者が知的障害者数を上回りました。H24年度では身体障害者数に迫ってきています。おそらくここ数年のうちに、精神障害者の就職件数が三障害の中で最も多くなると思われます。これまでの身体障害、知的障害を中心とした就労支援とは少し違った形が求められます。医療・福祉・雇用など関係機関のより一層の連携が必要となってくるでしょう。

◆今年もたくさんの著名人が鬼籍に入られましたが、私個人としては同い年の二人の死を悼みます。一人は日本精神障害者リハビリテーション学会会長だった野中猛先生。今年7月にすい臓がんで亡くなられました。昨年5月に湖東地域こころのケア研究会を立ち上げたとき、その趣旨に賛同して6月以降毎月彦根まで足を運んで、講義と事例検討をして下さいました。昨年末にすい臓がんの告知を受け、1月以降の研究会をキャンセルされたままの別れになってしまいました。

◆もう一人は、落語家の笑福亭松喬師匠です。古典落語に磨きをかけ、6代目松鶴の芸風の最も忠実な継承者でした。一昨年末に末期の肝臓がんと診断されてからも、腹水を抜きながらギリギリまで高座を務められました。余命6ヵ月の宣告も枕にして、笑いをとっていました。「人を笑わすことが、一番の治療や」と明るく舞台を務め、多くのがん患者に勇気を与えましたが、1年半の闘病ののち、今年7月に帰らぬ人となりました。

◆その松喬さんの弟子の生喬さんが、H25年度繁盛亭大賞を受賞されました。松喬さんの遺志をうけて、上方落語を継いで行かれます。生喬さんは毎年新年には、笑ってメンヘル初笑い落語会に来続けて下さっていて、来春で12回目となります。

(滋賀県精神神経科診療所協会 上ノ山)




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