探索7日目

今までの冒険で疲労が溜まっとる状態での山超えは想像以上に、メンバーに負担をかけているようや。 かく言う俺も身体が重い…この山を乗り切れば魔方陣へ辿り着いて遺跡の外へ出ることが出き、一息 入れることが出来ると考えれば、多少は身体の重さも楽になるんやが、それも限界が近い。 俺よりも小さい連中はホントに頑張っとるなぁ、と思う。 とまれ、ここが正念場やろう。 行く手を塞いどる二体の小岩型モンスター、噂によると強烈な一撃でこちらの意識を根こそぎ奪って しまうかなりの強敵らしい。 体力はともかく精神力では引けは取るつもりはあらへん、大きく歌でも歌って戦意を高揚させて行こか。 そうそう、余談になってしまうんやが、この島ではないどこかの森に急に移動してしまうちゅう現象が 時々起こるようや。 コレだけ見ると、俺の夢ちゅう事で終わってしまいそうやが、うちのパーティメンバーの何人かに向こ うの森で出会った事を考えると、夢やなく現実の出来事のようやな。 けったいな現象やとは思うんやが、自由に行き来が出来るようになれば、時間を有意義に使えるようになることやろう。

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