「ホワイトデーのお返しは3倍返し。基本だよ?」 なんでも本命チョコ・義理チョコ問わず、まず3倍返しが基本だそうな。 一体誰がこんな言葉を言い出したのやら。 この前も話したことなのだがホワイトデーのお返しは、 別にキャンディーやマシュマロでなくてもいいからきっと更に迷うのだろうと思う。 恋人や相方に渡すのであれば直接好きな服を買ってもらったりする手もあるが… この渡し方の問題はその分プレゼントをもらう時の楽しみな気持ちがなくなってしまうことだろうか。 後は、プレゼントする人の財布事情を知っていて高いものを欲しいといえないことか。 この人が私のためにどういうプレゼントを選んでくれたのだろう? とかそういうことを察することとか。 それと品物を見て私のことをどれだけ大事かと思っている基準にするとか。 ……ああ。最後の方は少し寒気がしたな。気にしないでおこう。 昨年まではお返しを考える必要はなくてよかったのだが。 今年はそういうわけにもいかない。ホワイトデーのお返しを何か考えないとな…何がいいだろうか? ─と、いうことで今回の報告書は軽めにしておこう。 時間がないのは色々と大変だな……。 まぁ、それでも最低限のことは書いておかないと後々大変なのだが。 *** ほうこくしょ *** 私達は階段を下りて遺跡の第2層部に降りた。 階段を下りていきなり目にしたものは山岳地帯だった。 ……これは先の見通しが悪いな。 決して細い山道っていうわけではないのだが。 かろうじて左側…つまり東方面に水場が見える。 背後や右側を一応確認はしたが。壁で通行不能だ。 どうやらこの山岳地帯は真っ直ぐ進むしか道はなさそうだ。 と、いうことで、私達は慎重かつゆっくりと山道へと入っていった。 私達は経験上山道では強いモンスターが出ることを知っている。 なおかつ第2層部では1層部とは違って強いモンスターも出るという話を耳にした。 こんな状況で体力が続く限り進軍しつづけてもきっと長くはつづかないだろう。 休憩もなしで戦うのはさすがに無謀というものだ。 もちろん、それ以前に遭遇モンスターが強すぎると休憩してもどうしようもないという話もあるのだが…。 幸いにも今回のパンサー隊はこの2層目に入った階段で遭遇したモンスターは無難に倒すことはできた。 エゼさんの消耗が少し気になるが…私の配分はいつも通り。消耗度も同じくで済んでいる。 私だけの消耗を考えれば第2層の階段はいける感じではあったのだが…。他の部隊のみんなはどうだろうな? で。今日遭遇したモンスターの詳細は残念なことに時間がない。 近いうちにまた遭遇する機会もあるだろうし、そのときに書くことにしよう。 (*ナミサの日記〜18日目抜粋)

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