相生V (内臓の助け)

相生V (内臓の助け)


 気が動くと風になります。風が吹いて物が動きます。この原理から気が動くと体が動くことになるのです。これが自然の公理であり、この考えを根本に持っているのが東洋医学なのです。気が生じないと物は生まれません。地球上のあらゆる物、国、市、家、体、臓、細胞に至るまで命ある限りその物体の外層には気が存在して、見えないものの実体があるものとして医の学術に役立てているのです。

 相生の話から少しずれましたが、相生とは、肝が心を生み、心が胃を生み、胃が肺を生み、肺が腎を生み、その腎が肝を生む。というこの巡りが重要な治療の大原則なのです。例えば、子供が腹痛で学校を休んでいるとき、母親はとても心配です。大抵の母親は勤めも休んで子供の看病をしてやります。その母親の心配してくれる気の発生を子供が受けることにより、ほったらかしにされている子供より早く回復してくれるのです。この母と子の関係が相生の仕組みになるのです。母を仮に胃(土)とします。その子供は肺(金)に当たりますが、肺が弱っているときは生んでくれた胃の力に関係するのです。胃が丈夫だと肺はしっかりと育つのです。

 ここに多忙で、夜遅くまで働いている人が薄着で冷たい風に当たったり、仕事などで過労になっているときに風邪の症状を訴え、寒気、発熱、鼻水、咳などを発生します。この症状を治療するに当たり、肺や気管支の治療は当然必要ですが、少しでも早く治したいときは、相生関係を使い、肺の母である胃をしっかりと補うことが大事です。胃が元気に機能して、身体に必要なエネルギーを充分製造してくれたら子供にあたる肺にもそのエネルギーが働くのです。風邪症状を早く治すためには、胃腸からの陽気が必要なのです。

 このように、症状を訴えている関係のある五臓をしっかりと確認する必要もありますが、古くから五臓六腑の働きは、東洋医学として診断と治療が合理的に組み合わさっており、この仕組みを知ることは自分の健康状態、家族の身体の予防やどうしたら訴えている症状が早く快復するのか知ることになります。日常の気になる症状が、案外と簡単に解決するかも知れません。その為には、古典の大事な要点を理解している治療家に相談することが賢明です。例えばメニエル症状が出て悩んでいる人がいたとします。東洋医学ではストレス性の血の変化として診ています。しかし、この症状も数多くの原因が考えられますので、医師の診察を受ける必要が大切です。


鈴木治療院
滋賀県彦根市後三条町350−3
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