水の作用と腎働き T

水の作用と腎働き T


 現在の日常生活の上で、激しい痛みや高熱症状や急な病変の発生には、多くの方々は、病院などにまず行かれる事が通常であります。そして、激しい症状を処置してもらって、後に慢性化した時のモヤモヤ症状などをもって、当院に来院される患者さんが多いのです。

 その時の訴えの多くは、頭が痛い・偏頭痛・目が疲れる・不眠・耳鳴り・のぼせる・首の後ろから肩や背にかけての凝り症状・寝違い・どうき・胃のもたれ・腰痛、足の冷え・尻から足にかけての重さ・だるさ・引きつり・夜、寝ていても疲れがとれない・ストレスが解消できないなどの諸々の症状を訴えるのです。以前に、病院などで詳しく検査してもらっているのですが、的確な原因がつかめずに自律神経失調症とかの説明で終わり、多くの方々は日々不安定に過ごしていることも現実には大勢おられます。

 そのような状態の時に、当院の治療法が大いに効き目が発揮されるのです。それは、人間は生き物であり、自然の中で生活しているのです。その中での病変は、自然に戻すことが大切なのです。「病」を治すには現代医学が最適ですが、東洋医学は、「身体」を治す理論にて構成されているのです。その自然に戻る力をつけるのが、鍼治療の大原則である経絡の応用であります。当院の脉を診る治療法で、各症状に応用する「ツボ」を正しく探り当ててくれるのです。前述しました各症状は多くの皆様が経験されて悩んでおられると思います。日常生活の中で、それらの症状が少しでも軽快になりますようにこれから申し述べたいと思います。

 まず、病でなく身体を治すには、漢方医学の原則として、次の三大要因があります。一つにストレスなどの「気の作用」、二つに血の汚れなどの「血の作用」、三つに水のうっ滞「水の作用」が大きく身体の変化に関わっているのです。その中で、皆様が応用できるものに「水の作用」があります。私たち一般人は、平均一日2,500CCの水を身体に出し入れをしているのです。それだけは、当然に必要な水の量でもあるのです。尿に1,200〜1,500CC。大便、呼吸、汗などで水分は蒸発したり、排出しております。自分の体重の60%は水でありますことを考えますと水不足はいろいろと作用してきます。まづ、血液中の水分不足により、血が粘って濃くなり、血圧も高くなり、血も汚れて、身体の各組織への疲労にもつながるのです。特に、水を処理したり管理しているのは、腎臓という静かな臓器ですが、次回は東洋医学ではこの腎臓がどのような働きをしているか説明したいと思います。


鈴木治療院
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