クロスパス固定IP1 – YAMAHA NVR510/NVR700Wで接続

可変IPも固定IPもWebGUIから設定できるのでNVR510とNVR700Wはおすすめです。

NVR510/NVR700Wには電話ポートが2本ついています。このページではひかり電話の契約があり、ホームゲートウェイを取り外して、ひかり電話はヤマハルータの電話ポートを使う設定手順を紹介します。ひかり電話契約がない場合もページ中ほどで説明しています。

画像はNVR700WのものですがNVR510も同じです。

回線にクロスパスのIPv6を開通させてください。

回線IDとアクセスキーを用意して、ルータの型番とともにびわこインターネットにお申し込みください。回線IDとアクセスキーは、フレッツ光の開通時に封筒でご自宅に届いている書類をご覧ください。 お手元に見当たらない場合はNTT116番にお電話して回線IDとアクセスキーの再送を依頼します。(手元に書類がない場合でも回線お名義と設置場所ご住所から開通することもできます。)

弊社で登録処理をすると、回線でクロスパスのIPv6が開通します。同時に弊社から固定IP接続の設定情報をメールでお送りします。

ファームウェアを最新にアップデートします。

古いファームウェアでは設定ウィザードに必要なメニューが出てきません。ヤマハルータを既存のインターネットできる環境のLANに繋ぐなどしてアップデートして下さい。

ONUにNVR510/NVR700WのLAN2ポートを接続します。

*ホームゲートウェイは取り外します。ONUには小型ONUも使用できます。

http://192.168.100.1/にアクセスします。

「詳細設定」>「プロバイダー接続」>「IPv6 IPoE接続(WAN)」を選び「新規」をクリック。

[WAN]プロバイダー接続の設定

ひかり電話の契約は「契約している」を選択します。この設定手順では、ひかり電話契約があり、ホームゲートウェイを取り外してヤマハルータの電話ポートに電話を繋ぐ設定をします。

IPv4 over IPv6トンネルの設定は、「使用する」にチェックを入れて「クロスパス(Xpass)」を選択します。
契約内容は「クロスパス(Xpass)固定IP1契約」を選択します。
入力欄には、クロスパス固定IPの開通時に送付される内容を転記してください。

インタフェースIDについて 通常1を入れれば大丈夫です。(ここに入れる数字が、ルータに割り当てるIPv6アドレスの末尾の番号になります。IPv6アドレスの上位は回線から自動で割り当てられますが、下位は組織内で自由に割り当てて使います。)

契約者には次の情報をお送りしています。

TUNNEL-DESTINATION-ADDRESS	トンネル宛先アドレス
IP-ADDRESS 		割り当てられた固定IP
FQDN			契約者のダイナミックDNSのFQDN。httpsから入力します。
DDNS-ID	 		契約者のダイナミックDNSの認証ID(たいていFQDNと同じです)	 
DDNS-PASSWORD	 	契約者のダイナミックDNSの認証パスワード
Basic-ID		ダイナミックDNSのBASIC認証ID
Basic-PASS		ダイナミックDNSのBASIC認証パスワード
UPDATE-SERVER-URL	ダイナミックDNSサービスのサーバアドレス

このまま進みGUIでの設定を完了させます。

「設定の確定」をクリックします。

ルータのパスワードを設定

最近のヤマハのファームウェアは、telnetはLANからのみ可となっていますが念の為にパスワードを設定しておくと安心です。

補足説明

  • クロスパス固定IPは、アルテリアネットワーク側に、ユーザ側のIPv6アドレスをダイナミックDNSを利用して通知することでトンネルが張れる仕組みです。
  • ダイナミックDNS登録はヤマハ純正スクリプトではルータ起動時と8-10分に一度実行されます。

動作確認

ログ確認
# show log reverse 
2023/09/11 23:32:35: [Xpass] Succeeded to update IPv6 address. (code=200)
2023/09/11 23:32:35: [Xpass] Notified IPv6 address to the update server. (addr=2xxx:xxxx:xxxx:xxxx::1)
2023/09/11 23:24:26: [Xpass] Succeeded to update IPv6 address. (code=200)
2023/09/11 23:24:26: [Xpass] Notified IPv6 address to the update server. (addr=2xxx:xxxx:xxxx:xxxx::1)
2023/09/11 23:24:25: IP Tunnel[1] Up
2023/09/11 23:24:23: Add IPv6 prefix 2xxx:xxxx:xxxx:xxxx::/64 (Lifetime: 14400) via LAN1 by DHCPv6
2023/09/11 23:24:23: [DHCPC] Obtained xxx.xxx.xxx.xxx: LAN2 primary
2023/09/11 23:24:22: [SCHEDULE] Startup: lua emfs:/xpass_pd.lua
2023/09/11 23:24:22: 'administrator' succeeded for Serial
2023/09/11 23:24:21: [DHCPD] LAN1(port4) Allocates 192.168.100.2: xx:xx:xx:xx:xx:xx
2023/09/11 23:24:20: Login succeeded for Serial
2023/09/11 23:24:20: LAN1: link up
2023/09/11 23:24:20: LAN1: PORT4 link up (1000BASE-T Full Duplex)
2023/09/11 23:24:19: main:  NVR700W ver=00 serial=xxxxxxxx MAC-Address=xx:xx:xx:xx:xx:xx MAC-Address=xx:xx:xx:xx:xx:xx
2023/09/11 23:24:19: NVR700W Rev.15.00.24 (Mon Mar 13 15:03:43 2023) starts
2023/09/11 23:24:19: Restart by restart command
2023/09/11 23:24:19: Previous EXEC: NVR700W Rev.15.00.24 (Mon Mar 13 15:03:43 2023)
2023/09/11 23:24:18: LAN2: link up (1000BASE-T Full Duplex)
2023/09/11 23:24:15: Add IPv6 prefix xxxx::/64 (Lifetime: infinity) via LAN1 by Static
2023/09/11 23:24:14: [LUA] Lua script function was enabled.
2023/09/11 23:24:10: reboot log is not saved
2023/09/11 23:24:10: success to extract syslog


luaスクリプトの動作確認
# show status lua
# show status lua running

luaスクリプト停止
# terminate lua all

luaスクリプト手動実行
# lua emfs:/スクリプト名.lua

インタフェースへのIPv6アドレス割当確認
# show ipv6 address

回線から受け取ったIPv6のDNSなどの確認
# show status ipv6 dhcp 

疎通確認 IPv6
# ping6 2001:f60:0:200::1:1 (動的Xpass用トンネルゲートウェイ dgw.xpass.jp)
# ping6 2001:4860:4860::8888 (Google DNS)

疎通確認 IPv4 (トンネルが通っているか)
# ping 8.8.8.8

接続テスト

こちらのページにアクセスして確認していただけます。IPv4アドレスの次の行のホスト名に、****.west.xps.vectant.ne.jp または ****.east.xps.vectant.ne.jp と表示されればOKです。

http://check.xpass.jp/